縄文の日々をめざして

「ほとんどの物は自分の手で造りだせる」「ほとんどの事は自ら学べる」と、結構本気で思っている。
 本を読んで自ら学び、足りないものや欲しいものは自分で工夫して造り出すという基本は、電気も通わない過疎地で育った幼少の頃から、自然と身についた。当時の日々の暮らしは、まるで縄文時代のように文明からは程遠いものだったが、限りなく豊かでもあった。

 ちょうど50歳を迎えた時期に札幌郊外に家を建て、移り住んだ。交通の便はやや悪いが、カッコウやヤマバトが春を告げ、夏にはアカゲラが庭のウッドデッキをつつき、秋はトンビが空をめぐり、冬にはキジが餌を求めて雪原を歩く。人生の晩年を迎え、私は古きよき時代にフィードバック出来たのかもしれない。

「都会のオアシス」ともいうべきそんな場所で繰り広げられる愛おしき日々の暮しを、ジャンル別に綴ってみようと思う。


 ・CONTENTS・

食べる......
 ・移植と挿し木
 ・フキの佃煮
 ・畑を耕す
 ・ぬか床
 ・カモミールティ
 ・ドリップコーヒー

遊ぶ......
 ・ギターサドルの交換
 ・トリ風力計
 ・ギターストラップ
 ・簡単CDラベル
 ・シンプルPA
 ・続・シンプルPA
 ・レコードのCD変換
 ・ヘッドホンイヤーパッド
 ・続・簡単CDラベル
 ・ICレコーダーホルダ
 ・代用スピーカースタンド
 ・ミニアンプスタンド
 ・マイクスタンド用譜面台ホルダ
 ・ギターブリッジの交換
 ・フットタンバリン
 ・可搬式ギタースタンド

住む......
 ・木壁の塗装
 ・スリットウォール
 ・食器洗い
 ・たき火
 ・針金表札
 ・手紙メジャー
 ・木製セロテープ台
 ・表札付郵便ポスト
 ・DIY太陽集熱器
 ・LED自転車ライト