POEM ... 詩


 私の最初の文芸活動が詩を書くことだった。16歳のころ、詩人で劇作家の寺山修司に感化され、学級日誌の片隅に詩らしきものを初めて書いた。それがたまたま国語の先生の目にとまって、えらくほめられた。
 調子に乗って立続けに書いた。20歳前後の多感な時期に50編くらいは書いたと思う。「僕は窓のある喫茶店が好きである」は、そのころ書いた一作を48歳になって少しだけ書き改め、投稿したものだが、なぜか一席に入選した。

「人生の価値は一つに定めることが出来ないことこそが、実はその妙味であり、それを知る人のセンスが生きている作品」と、選者の評価も非常に高かった。
 詩の後に手がけた小説でも、ある合評会で「文体にポエジー(詩情)がある」と高名な作家に評価されたことがある。詩はたぶん私の創作原点なのだろう。
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昭和46年7月…/20行・高校生以上
 作者21歳の夏に書かれた、青春との決別を告げる記念碑的作品。
(1992・冬のMSXフェスティバル入選作)


僕は窓のある喫茶店が好きである/20行・中学生以上
 作者の現在進行形の生き様を記す作品。
(1997.1.5 北海道新聞「日曜文芸」入選作)


倦怠の日々/21行・高校生以上
 作者の青春の一ページを記す象徴的な作品。