訪問ライブ顛末記


ケアセンター栄町・Xmas忘年会 /2017.12.17



 近隣のデイサービスXmas忘年会で歌った。昨日から断続的に雪が降り、2日で16センチの積雪。手作業での雪かきで済んだが、会場は近いので交通渋滞の不安はない。
 今回で6度目の依頼だが、施設にはデイサービス部門のほか、ショートスティや障がい者支援部門なども併設していて、今回はショートスティ部門利用者が対象だった。

 開演前に担当者から歌う曲を確認されたが、利用者の介護度が重いので、新しい曲はまず不可。古くてよく知られた曲を中心にして欲しいとのこと。依頼当初は介護度の低いデイサービス部門が対象と聞いていたが、連絡の行き違いがあったらしい。
 心づもりしていた構成を急きょ変更することにした。さらには、開始が10分遅れた関係で、演奏時間を5分詰めて25分にして欲しいという。会場ではマジックの真っ最中だったが、転換時間短縮のため、舞台裏手に機材一式を組み立ててスタンバイする。


 12時38分くらいにマジックが終わる。ただちに機材を移動し、12時39分からスタート。先方の要望通り、およそ25分で10曲を歌う。


「ジングルベル」
「上を向いて歩こう」
「北国の春」
「お富さん」
「ここに幸あり」
「小樽のひとよ」
「二人は若い」
「故郷」
「君恋し」
「青い山脈」


 急な変更だったが、介護施設関連のセットは複数の候補曲をジャンル別にまとめてあり、瞬時の切り替えが可能。どれも介護施設では定番曲の位置づけなので、大きな戸惑いはない。
 当初予定していて難しいと判断し、歌わなかった曲は、「二輪草」「いつでも夢を」「荒城の月」「矢切の渡し」「津軽海峡冬景色」「まつり」等々。咄嗟の判断で入れ替えた曲は、「北国の春」「二人は若い」「故郷」「君恋し」「青い山脈」だった。


 聴き手は家族を含めて50人を軽く超えていた。事前に充分聞かされてはいたが、聴き手の介護度は確かに重そうで、並べられた食事も家族や職員の介添えでようやくとっている方が多くいた。手拍子や拍手で応ずる人も少なく、進行は困難を極めた。
 それでも古い曲にはわずかに反応があり、引率の家族が歌に合わせて励ますように手を添えると、つぶやくように一緒に歌う人もいた。
 結果として大きなハズレなく歌い進んだが、唯一外したと感じたのは「小樽のひとよ」。ここは懐メロか童謡を歌うべきだった。

 全体的に押していた進行をうまく調整し、希望通り無難に収めて、先方には喜ばれた。打合せとは異なる状況に遭遇することは、ライブではよくある。必要なのは柔軟な対応力だろう。


 

センターヒルズ恵み野・Xmas会 /2017.12.18



 自宅から南へ40キロほど離れた近郊都市のサ高住Xmas会で歌った。昨年ネット経由で初めて依頼され、同じ時期に歌っているが、施設ができて間もないこともあってか、手応えはいまひとつ。正直いって、リピート依頼は意外だった。
 昨年は系列施設も含めて3施設で歌っているが、他施設ではまずまずの手応えだったので、総合評価で再度の依頼につながったのだろうか。

 かなり前から担当者と電話やFAXで進行方向を打合せていたが、なかなか意見が一致しない。先方の強い希望は歌詞集を配布した歌声方式。昨年はやっていないが、45分間のライブ全曲に歌詞集を使いたいという。

 他の演奏者のことは分からないが、自分の場合、印刷した歌詞集を配布して場が盛り上がった例は稀。歌詞を見るのに忙しく、歌い手とのコミュニケーションがとりにくいことがまずあり、歌詞を探しあてて目で追うこと自体が、高齢者には煩わしくて難しいのだ。
 数曲のみに絞ることや、プロジェクターによる歌詞投影を提案したが、どちらも折り合いがつかない。紆余曲折のすえ、先方の希望に沿った11曲分の歌詞集を配布し、ラストの10分ほどをフリーな二択リクエストでやることで最終決定した。


 遠方なのでグーグルマップの新機能を使い、平日正午ころで最も空いているルートを検索。初めて走る東廻りの迂回路だったが、大半が原野を通る道ということもあって、わずか1時間5分の記録的速さで着いた。

 予定ぴったりの14時に開始。セルフアンコールを含め、47分で15曲を歌う。
(※はリクエスト)(◎は二択リクエストと対決曲)


「ジングルベル」
「二輪草」
「あゝそれなのに」(初披露)
「君といつまでも」※
「君恋し」
「月の沙漠」
「赤鼻のトナカイ」
「矢切の渡し」
「誰か故郷を想わざる」
「上を向いて歩こう」
「まつり」

「つぐない(川の流れのように)」◎
「丘を越えて」◎
「月がとっても青いから」◎
「ジングルベル(セルフアンコール)」


 昨年も同じ傾向にあったが、場が非常に大人しく、盛り上がりに欠けた。聴き手は20人ほどいたが、せっかくの歌詞集も手にとる人はわずかで、伴奏に合わせて共に歌う声もほとんどない。

 当初の打合せで指摘した通りの展開になったが、プログラムは完全に固まっているので、途中での路線変更は一切できない。職員さんも不慣れなせいか、手拍子等で場を盛り上げる動きがあまりない。
「戦前の曲も歌って」と、事前の希望で入れた「あゝそれなのに」「君恋し」「誰か故郷を想わざる」にも大きな反応はなく、これといった手応えのないまま、35分でプログラムの11曲を歌い終えた。


 場が一気に盛り上がったのは、残り10分で仕掛けた二択リクエスト。当初から私が提案していた手法だが、大人しい場を乗せるにはこれが一番手っ取り早い。

 リクエストタイムになってからは、私から職員さんに直接働きかけ、手拍子を先導してもらった。時間が2分余ったので、「ジングルベル」を再度全員で歌うことを提案。つまりはめったにないセルフアンコールという代物だが、ここで突然Xmas衣装の職員3人がマイク前でアドリブのダンスを始めた。
 打合せには全くなかったが、これが大受け。やはり職員が積極的にライブに加わってくれると、場は盛り上がる。「勉強になりました」と、終了後に担当者からの言葉。運営にも経験の積み重ねが必要である。


 

恵庭フロント・Xmas会 /2017.12.20



 一昨日歌ったサ高住の関連施設で再び歌った。場所は5キロほど遠いが、車だと10分足らず。しかし、自宅からだと45キロ弱あり、遠い施設であることに変わりはない。
 幸いに天候には恵まれ、道路状態は良好。開拓した新ルートを通るのも2度目ということもあり、前回よりも所要時間はさらに短縮できた。

 開始30分前の13時30分に先方到着。この施設にも昨年訪れているので、職員さんとは顔見知り。ステージ位置も前回と同じで、14時ちょうどにスタートした。セルフアンコールを含め、47分で15曲を歌う。
(※はリクエスト)(◎は二択リクエストと対決曲)


「ジングルベル」
「二輪草」
「あゝそれなのに」
「君といつまでも」※
「君恋し」
「月の沙漠」
「赤鼻のトナカイ」
「矢切の渡し」
「誰か故郷を想わざる」
「上を向いて歩こう」
「まつり」

「つぐない(川の流れのように)」◎
「恋の町札幌(小樽のひとよ)」◎
「津軽海峡冬景色(北国の春)」◎
「ジングルベル」(セルフアンコール)


 系列施設なので、構成は一昨日のサ高住と全く同じだった。使うプログラム&歌詞集も同じで、皮肉なことに聴き手の反応もよく似ていた。

 全曲歌詞集による進行の難しさは一昨日で充分承知していたが、系列施設の経営者は同じで、構成の修正は困難だった。昨年はプログラムや歌詞集という「しばり」がなかったので、最初の施設での問題点を修正し、二択リクエストを連発して大受けだった。
 今回も後半の二択リクエストになってようやく場が盛り上がる。この点も一昨日と同じ傾向で、場所や聴き手が変わっても普遍的なものは確かにある。


 ちなみに、二択リクエストには「日本VSアジア歌姫対決」「札幌VS小樽対決」「青森VS岩手対決」などとテーマがあって、事前に切り口を紹介してから会場の拍手選択へと移行する。時に拍手が拮抗することもあるが、その場合は両方を短く詰めて歌う。
 これらの仕掛けすべてが聴き手を引きつける。聴き手の介護度が低い場でしか使えないという難点はあるが、ライブにゲーム的な面白さを付加する手法で、今後もうまく使っていきたい。

 ライブは尻上がりに盛り上がり、終了後の場にやや余韻が残った。遅れて参加した方も数人いたので、ラストに「ジングルベル」をシングアウトすることを提案。歌詞集は閉じてもらい、全員でにぎやかに手拍子してもらった。
 15時から隣接する別施設で歌うことになっていて、移動時間が気になったが、ライブとしては大団円で収まったのでよかった。


 

フォレスト恵庭・Xmas会 /2017.12.20



 札幌南東の近郊都市にあるサ高住で、2日間で3度というハードなXmasライブを実施したが、その最後となるライブだった。

 10分ほど前に系列別施設でのライブを終わらせた直後で、体力的には厳しい。しかし、同じサ高住でも最後の施設は介護度の重い方が主に入所していて、演奏時間は15分短い30分となっていたのが救いだった。


 施設は隣だが、外を経由しないと移動できないので、機材はいったん箱や袋に入れて撤収し、移動後に再び設置し直した。
 それなりに手間取って、開始は3分遅れの15時3分。アンコールなどあって、33分で12曲を歌う。(※はリクエスト)


「ジングルベル」
「二輪草」
「あゝそれなのに」
「君といつまでも」※
「君恋し」
「月の沙漠」
「赤鼻のトナカイ」
「矢切の渡し」
「誰か故郷を想わざる」
「上を向いて歩こう」
「まつり」
「丘を越えて」(アンコール)


 演奏時間が短いので、後半での二択リクエストという必殺技は使えない。すでに15曲を歌い終えた直後だったが、不思議なことに喉の調子はよくなっていた。
(咳や声がれはなかったが、最初のステージでは細部の表現に納得いかない部分があった。まだ完治はしていないように思われる)


 前2施設と同様に歌詞集が配られたが、利用者の介護度が重いとあって、職員さんが1曲ごとに歌詞集の該当部分をめくって教えてあげていた。
 そのせいもあってか、場の手応えはまずまず。手厚いサポートという前提があれば、歌詞集もそれなりに機能するようだ。

 アンコールは職員さんの主導によるものだが、場の雰囲気には沿うものだった。喉の不調と闘いながらのハードスケジュール、苦しみながらもどうにか乗り切ることができた。


 

らいふてらす札大前・Xmas会 /2017.12.21



 ネット経由で初めて依頼された市内のデイサービスで歌った。市内豊平区の幹線道路沿いにあり、以前よく遊びに行った西岡公園に近いので、場所は知っていた。
 連日のXmasライブの10本目にあたり、これをこなせば残りは3本。ほぼ先は見えている。

 たまたまだが、2005年2月から始めた弾き語りライブ活動の通算500回目がこの日。20歳から弾き語りを始め、いろいろな場所で歌ってきたが、「介護施設訪問」「路上ライブ」などという形でネット上にも広く活動内容を告知し、本格的に活動を始めてからの500回目だった。
 単なる通過点に過ぎないが、丸13年をかけた大きな節目であることは間違いない。この先いつまで活動を続けられるのか、正直自分でも分からない。70歳までやれたらいいな…、とは思っているが、人生一寸先は闇だ。仮にその願いが叶ったとしたら、次なる目標はそのときに考えるとしよう。


 閑話休題、ライブは14時開始の予定だったが、施設到着が25分前で、13時50分にはスタンバイした。利用者は全員集まっていて、すでに席についている。そのまま10分待つ必要もないので、こちらから施設に申し出て、開演を早めることにした。

 13時52分からライブ開始。予定の45分をオーバーし、およそ55分で17曲を歌う。
(※はリクエスト)(◎は二択リクエストと対決曲)

「ジングルベル」
「高校三年生」
「おかあさん(森昌子)」
「お座敷小唄」◎
「お富さん」◎
「バラが咲いた(ここに幸あり)」◎
「幸せなら手をたたこう」
「小樽のひとよ」◎
「恋の町札幌」◎
「荒城の月」
「矢切の渡し」
「小指の思い出(人生いろいろ)」◎
「月がとっても青いから」
「糸」※
「世界に一つだけの花」※
「白いブランコ」※
「まつり」



 始めて歌う施設だったが、デイサービスにしては場はやや大人しい。聴き手は15人ほどと少なく、介護度の重い方も数人いて、前半の進行は手探りだった。

 歌う予定の選曲リストを事前にFAX送信しており、前日の打合せで全曲の歌詞集を配布したいと担当者が言うので、過去のいきさつを率直に話して中止してもらった。
 プログラムや歌詞集のしばりがないので、曲の出し入れは場の雰囲気に応じて臨機応変に進めた。3曲目に予定していた「二輪草」は「おかあさん」に入れ替え、4セット仕掛けた二択リクエストで拍手が拮抗した曲は、短めにして両方を歌う。

 開所後2年と歴史が浅く、最初は戸惑いも見られた場もじょじょに乗ってきて、自然発生の手拍子や共に歌う声が耳に届き始める。

 開始30分後に「みなさん、休憩なしで大丈夫ですか?」と問うたら、「どんどんやって!」との声。「それより、歌い手さんは大丈夫?」と、逆にこちらの体調を心配された。
 喉には一抹の不安があったが、出掛けに声がれ用の漢方薬を飲んだせいか、この日は前日に感じた細部の表現に不安はなく、尻上がりに調子がよくなる自分を感じた。


 40分を過ぎた時点で場にリクエストを募ろうとしたら、最前列に座っていた男性から、期せずしてリクエストが続けざまに飛び出す。介護施設では珍しいフォークやPOP系の曲ばかりで、求められるままに歌っていたら、いつの間にか予定時間を超えていた。
「ずっと歌って欲しい」との嬉しい声もあったが、ほどほどにしておくのが身のためである。終了時期は任せられていたので、およそ1時間近くが経過した時点で、打切りとさせていただく。

 記念すべき通算500回目のライブ、担当者や聴き手には一切告げず、ひっそりと自分の胸で噛み締めたが、満足できる内容だったことを喜びたい。


 

サンダイス菊水元町・Xmas会 /2017.12.22



 先週始めに歌ったサ高住からの紹介で、市内白石区のグループホームで歌った。そもそも歌ったサ高住がネット経由で初めて依頼されたもの。1日2施設での連続ライブという厳しい条件だったが、これが先方にエラく気に入られた。
 終了後数日経って、交流のある他施設でボランティア演奏者を探しているので、ぜひ歌って欲しい、との連絡があった。

 その時点ですでに15日間で12本という怒涛のXmasライブの真っ最中。不思議なことに先方の希望日だけがポッカリ予定が空いていたが、もし受けると5日で6連続ライブという前例のないハードなスケジュールになってしまう。
 体調がいまひとつということもあり、一度はお断りした。しかし、先方は簡単に諦める様子ではない。あれこれ話すうち、10日経てば体調も回復するかもしれないと考え始め、結局は押し切られた。請われると断れない困った性質である。

 幸いに喉の調子はじょじょに回復。先方の希望は昼食後13時からの1時間で、前半を私のセレクトで進め、後半にリクエストを募るというやり方は、紹介されたサ高住と同じだった。
 問題はサ高住に比べてグループホームは介護度のかなり重い方が利用しているという点。全く同じ構成というわけにはいかず、唱歌系や古い曲を増やすなど、部分的に修正を加えて準備した。


 12時40分に会場到着。食事会の真っ最中だったが、ほぼ終わりに差し掛かっていて、場はリラックスムード。ただちに設営に入り、12時50分にはスタンバイした。
 昨日のデイサービス同様に、予定を10分早めて始めることになる。ちょうど1時間で19曲を歌う。

《セレクトタイム》
「ジングルベル」
「高校三年生」
「おかあさん」
「お富さん」
「知床旅情」
「幸せなら手をたたこう」
「函館の女」
「荒城の月」
「浜辺の歌」
「故郷」
「矢切の渡し」
「旅の夜風」
「夜霧よ今夜も有難う」
「月がとっても青いから」

《リクエストタイム》
「リンゴの唄」
「瀬戸の花嫁」
「上を向いて歩こう」
「虹と雪のバラード」
「青い山脈」(歌詞カード)


 聴き手は利用者だけで25人ほど。他に10人ほどの職員がいる。グループホーム基準の3ユニット分で、規模としては大きい。
 実は施設は10月に発足したばかり。それまで運営していた組織が都合で撤退し、利用者と建物ごと引き継いだばかりだという。Xmas会の余興ボランティアが見つからなかった大きな理由が、そのあたりにあったようだ。


 全体的に介護度の重い利用者が多かったが、冒険を避けて定番曲中心で臨んだので、場の反応はそれなり。職員さんも上手に手拍子で先導してくれて、最初は静かだった場も、じょじょに乗ってきた。

 大声や歓声が予期せぬタイミングであがったりしたが、ある意味では場が乗っている証し。グループホームで休憩なしの1時間は長すぎる感じがしたが、ライブ中でも全て介添人つきで自由にトイレに立っていたので、特に休憩タイムを設ける必要はなかったようだ。
 会場となるホールに充分なスペースがあり、ステージ横を車椅子が行き来しても、歌に大きな支障はなかった。

 中盤で唱歌童謡メドレーを入れたが、施設側の希望だったこともあり、反応は上々。最前列に座っていた女性が感極まって泣き出すほどだった。歌っている私ももらい泣きしそうになり、あやうくこらえた。
 喉の調子は昨日のほうがよかったように思える。途中で数回咳き込みそうになり、音がややブレた。声がれもなく、キーも普段通りだったが、連日のライブで喉は悲鳴をあげている。早く身体を休めたい。あと2日の辛抱である。

 多少の反省点はあったが、「利用者はもちろん、私たちまで楽しませてもらいました」と、先方には大変喜ばれた。断りきれずに少し無理をしたが、苦労が報われた気がする。


 

ツクイ札幌太平・Xmas会 /2017.12.23



 近隣のデイサービスXmas会で歌った。何と今年に入って5度目の依頼で、ほぼ定例行事化しつつある。
 これまで計12回依頼されているが、なぜかXmas会で歌うのは今回が初めて。多く招かれるのは歌い手として大変ありがたいが、マンネリ化の不安が常につきまとう。毎回1時間のライブを求められるので、Xmasソングを要所で歌うなど、メリハリに配慮しつつ構成した。

 予定ぴったりの14時に開始。ちょうど1時間で21曲を歌う。過去の記録を参考に、全般的にあまり歌っていないか初めて歌う曲を中心に構成。新旧のバランスにも配慮した。

「ジングルベル」
「高校三年生」
「二輪草」
「お富さん」
「知床旅情」
「二人は若い」
「いつでも夢を」
唱歌童謡企画:「埴生の宿」「故郷」

「矢切の渡し」
「君といつまでも」
「ラブユー東京」
「津軽海峡冬景色」
「夜霧よ今夜も有難う」

Xmas年末企画:
「赤鼻のトナカイ」
「サンタが町にやってくる」
「ミネソタの卵売り」

リクエストタイム:「星の流れに」「恋の季節」
コラボ企画:「恋」
シングアウト:「ジングルベル」


 聴き手は当初15名くらいだったが、途中から系列他施設や見学の方が加わり、20名ほどに増えた。
 この見学の方々が私の歌を聴くのが初めてということで、笑ったり手拍子したり時に涙を流したりと非常に反応がよく、進行がやりやすかった。


 珍しく唱歌を2曲続けて歌ったが、これは昨日のグループホームでの手応えから思いついたもの。中盤でミニコーナーとして唱歌を数曲歌う手法は、今後もやってみる価値はある。
 半ば過ぎに歌った「夜霧よ今夜も有難う」は、いつも聴きにきてくれる利用者から必ず出るリクエストで、今回は通常の流れの中に組み込んで歌った。
 いつものことだが、この曲で会場が涙に包まれる。うかつにも歌った私までもらい泣きしてしまった。

 しんみりムードを打ち払うよう、直後にXmas年末企画で調子のいい曲を連発する。「ミネソタの卵売り」は「酉年よさらば!」という切り口だった。
 この時点で時計は45分が経過。毎回の恒例で場にリクエストを募ってみたら、何と見学の女性から「カスバの女」というレパートリーにない要望が飛び出す。予期せぬリクエストに一瞬たじろいだが、ふと思いついて似た曲調の「星の流れに」ではいかがでしょう?と問うと、その曲も好きなので、ぜひにとの応え。
 過去にほとんど歌ったことはないが、もともと暗い曲は好きなので調子よく歌っていたら、かの女性が歌詞をすっかり覚えていて、2番まで寸分違わず一緒に歌ってくれて驚かされた。

 最後の目玉は若い男性職員とのコラボ企画。前回訪問時に「次回は松山千春の《恋》をぜひご一緒に」と約束していた。
 私は伴奏に専念で、開始前にキーと入りは打合せていたが、間奏からの入りと後半のリフレインの打合せを忘れていて、ちょっとモタついた。しかし最後のフェルマータは目の合図だけでピッタリ合わせ、盛大な拍手を貰う。

 ラストのシングアウトは、このところのXmasライブでしばしば仕掛けているもの。会場に手拍子を促し、「みなさま、どうぞ良いお年を!」と締めくくって終了。
 1時間の中に細かいコーナーをいろいろ仕込んで飽きさせない工夫をこらしたが、おおむね思惑通りに運んで大団円となった。


 

ホームのどか・Xmas会 /2017.12.24



 弾き語りライブ活動を始めた当初からの長いおつき合いのある近隣のグループホームXmas会で歌った。
 15日間断続的に続いた怒涛のXmasライブもこの日で最後。喉の不調に終始苦しんだが、早めの病院や薬のおかげで大きな穴を開けず、どうにか乗り切った。
 ライブは食事会を挟む都合で11時開始。苦手な午前中だが、演奏時間が20分程度と短いのが救い。場所も車で5分という近所なので、いろいろな面で負担は少ない。

 出掛けに喉の漢方薬を半分だけ飲んで備える。会場が狭いので、昨年から屋内のライブではPAを使わず、ノーマイクで歌っている。ギターはPAなしでも鳴りのいいヤマハを使った。


 予定の11時を少し過ぎてからイベント開始。昼食前に4つあるイベントのトップがいつものように私で、10数年変わらない慣習だった。
 懐メロを中心にXmasソングを一部交え、およそ25分で9曲をトントンと歌う。


「ジングルベル」
「函館の女」
「二人は若い」
「憧れのハワイ航路」
「赤鼻のトナカイ」
「お富さん」
「旅の夜風」
「青い山脈(リクエスト)」
「リンゴの木の下で」


 ノーマイク、午前中ライブ、本調子ではない喉と条件は厳しかったが、まずまず声は出て、大きな問題なく歌い進んだ。
 聴き手は入居者や家族、地域住民や職員を加えて50名ほど。全曲をストローク系の調子のいい曲でまとめたので、会場からは手拍子が自然に出る。かっては叙情系の静かな曲調を一部混ぜて歌っていたが、最近の場の傾向から、その路線は捨てた。


 短めの曲が多く、時間に余裕があったので、ラスト前にリクエストを募った。グループホームなので、マニアックな曲の要望はまずない。
 賑やかにまとめて、次の演奏者にバトンタッチ。その後4人組ユニット「オランジェット」による歌と演奏、みんなで歌おうのコーナー、職員によるハンドベルと続く。

 12時15分で音楽系イベントが全て終わって、その後プレゼント交換〜食事会へと移行した。
 手作りの美味しい昼食をいただき、最後にビンゴゲームが始まったが、連日のライブで疲れていたので13時半に失礼させてもらった。


 この日で今年のライブも最後。数えてみたら計60回のライブをこなしていた。内訳は介護施設系44、イベント系14、そして路上ライブ系が2である。
 昨年が計68回で全体としては8減ったが、チカチカパフォーマンスをやめて29から2に激減した路上系ライブを埋める形で、他のライブが増えた。

 月平均では5本となるので、年齢を考えると程よいペースではないだろうか。来年は介護予防事業ライブがなくなり、月平均4本、年換算では50本くらいになりそうな予感。気力体力と相談しつつ、もう少し歌い続ける。