ツクイ札幌稲穂・訪問ライブ /2016.5.3
このところ年に4回、季節ごとに定期的に招かれる遠方のデイサービスで歌った。直近では昨年暮れの忘年ライブで歌ったが、今回は「春らんまんライブ」と称した、春モード全開のライブが切り口である。
懇意の職員Tさんと事前に打合せたが、懐メロ等の定番曲をベースとした従来の介護施設系ライブの基本構成を無視した前回の実験的ライブが予想以上に好評だったことから、今回も同様な構成で臨むことが決まった。
曲の重複や季節感等を考慮し、かなり思い切ったセットを組み立てる。介護施設系では初披露となる曲も相次いだ。Tさんの要望に沿い、半ばあたりにオリジナルも1曲配置した。
自宅から車で1時間近くかかるが、途中の道沿いには至るところにサクラの花が満開。気温もぐんぐん上がって、今年最高の24度を突破した。
前回はライブ時間が1時間10分という記録的数字となったが、今回は大型連休の中日で、夕方には末息子が帰省するということもあって、16時での終了をお願いした。
予定より5分早い14時55分から開始。休憩なしの1時間5分で、18曲を一気に歌った。(※はリクエスト)
「さくら(直太朗)」
「神田川」
「恋のしずく」
「ジョニィへの伝言」
「襟裳岬」
「傘がない」
「港が見える丘」
「サクラ咲く」(オリジナル)
「ブルーライト・ヨコハマ」
「夜明けのスキャット」
「地上の星」
「時の過ぎゆくままに」
「恋の町札幌」
「愛人」
「酒と泪と男と女※」
「夜霧よ今夜も有難う」※
「さくらさくら」※
「ろくでなし」
「菊地さんの好きなスタイルで歌ってください」というTさんの言葉を真に受けて選んだが、いざ歌い始めると、前回とは空気感が微妙に異なることに気づいた。じっと聴いてくれているのは確かだったが、反応がいまひとつ弱い印象だった。
手拍子が出る曲がほとんどない、ということも関係していたかもしれない。重複を避けたことで、全体的に馴染みの薄い曲が多かったこともあったろう。
途中の路線変更は一切せず、ほぼ予定通りに歌い進んだが、内容的にやや新しすぎてマニアックすぎた印象は否めない。
終了後に「また来てね〜」と多くの方が声をかけてくれたのが救いだが、自己評価としては失敗のライブだった。
帰り際に担当のTさんから、「実は今日の利用者さんは、前回とかなり入れ替わっていました」と打ち明けられた。同じ歌い手が同じ場で同じように歌っても、反応が微妙に異なることはよくあること。今日はそれが起きた。
「次回は夏モードでまたお願いします」と声をかけられたが、次回は従来の定番スタイルに一度戻してみませんか、と提案しておいた。