二世帯同居の難しさ
返信を拝見し、いろいろとほぐれてきました。
●同居の難しさ
お父様とお母様の年令がはっきりしませんが、おそらく私とおなじ50代、現役ばりばりといった感でしょうか。お父様は家族のために懸命に働き、お母様はそれを陰でささえてきた。そんな印象がします。
実は私も姉三人がいる末っ子の長男です。高齢ですが、両親も健在です。二人とも介護などどこ吹く風、といった感じの元気溌溂老人です。
くしくも海野さんご夫婦と同じ私と妻が30代前半の頃、私たちにも同居の話が持ち上がりました。当時、両親は土地が50坪の古い家に住んでおり、私たち夫婦はアパート住まいでした。
前年に東京での会社勤めを辞め、独立した直後でした。仕事は順調でした。私が図面を引き、かなり具体的なところまで話が進んだのですが、最終的にこの話は頓挫してしまいました。(このへんの下りは、ページ内の連載「僕の脱サラ日誌」にも一部書いてあります)
理由は一言で書くと、父が同居と新築の話の主導権を私に渡さなかったことです。父はもと大工で、その頃はある工務店で見積や現場監理をやっていました。建築のプロとしての自負もあり、口出ししたくなる気持ちは分かりましたが、私も父以上に頑固でプライドが高いですから、船頭が二人いては船は迷走するばかりです。
当時、父母の住んでいた土地には隣人との境界問題があり、(隣人の買った土地に私道がなく、父母の土地の一部を行き来していた)私道分の土地を等価交換する話で、20年近くももめていました。
私がまだ子供だったころからの話で、これだけは父に話をつけてくれるよう強く頼んでいたのに、一向にその話を父が進めないのです。これが終わらないと土地が確定せず、広いスペースが必要な二世帯住宅の設計がうまくいきません。
それではと私と母が近所に代替地をいくつか探してみましたが、父はあれこれ難くせをつけるばかりで、こちらの方も進みません。業を煮やした私が、話そのものを白紙にし、単独でマンションを買ってしまったわけです。
数カ月後、父母もそのマンションのすぐ隣の一室を買って越してきました。二世帯あわせて3000万円というもったいない出費です。土地はそのまま残りました。地下鉄近くの便利な場所ですが、いまでも空き地のまま残っています。
それからいろいろあって、私たちは自分たちだけの一戸建て住宅を建て、引越しました。これが約1年半前の話です。ページにはあまり書けないことですが、理由はお察しください。世帯は別でしたが、ドアを開けて数秒で行き来出来るマンション住まいは、実質二世帯同居と変わりありません。(こうしたケースを正確には「隣居」と呼ぶらしいですが)
二世帯同居にはいい部分と悪い部分とが背中合わせです。両世帯にとって、都合のよいことばかりではありません。20年近くも続けましたが、私はそのことを身に染みて感じました。
私は長男ですが、片寄らない物の見方は持っているつもりです。幸い、両親は健康で、貯蓄も充分にあり、いまのところ暮らしに不安はありません。たまたま亡くなった妻の母の保険金がおり、まとまった金も少しはあったので、土地を買って家を建て、離れて暮らすことを決意したのです。現状ではそれが一番いいことだと判断しました。世間から、「親不孝息子」呼ばわりされるのは覚悟の上です。
これ以降の話はページの連載にある通りです。車で30分ほどの距離に両親は住んでいます。何かあると私が見に行きます。私が自由業の身なので、介護などの問題が起これば、市内に住む姉たちと交代で対処しようと考えています。
●逃げ場の必要性
長々とつまらない私事を書いたのは、海野さんの立場と私の立場に似通ったものを感じたからです。二世帯同居の場合、家族全員(4人分)の逃げ場が必要なのかもしれません。これは私の持論である「個室はいらない」に相反する部分かもしれません。二世帯住宅は、家としてはかなり特別なものだと思います。とにかく、この私自身がうまくいかなかった問題です。
ということで、この「小さな逃げ場」の問題は、設計士さんにきちんと説明しておかなくてはなりません。車を縦列駐車にするにせよ、やはり独立した納戸は必要なのかな、とも思います。ホール北側の「階段」「トイレ」などをうまく整理すれば、設置可能と思われます。(ホールが多少狭くなるかも?)
●プランの進め方
2階は欠点が少ないな…、と感じていましたら、やはり先にプランを進めていたのですね。私の場合はまず、玄関や駐車場などで大きく平面計画が左右される1階を先に進めます。これに2階を足してゆき、同時に立面計画(屋根形状など)を進めて微調整します。
いま住んでいる私の家ですら、5度も描き直したのですから、プランはまだまだ変わるでしょう。しばらくは1階を重点的に見直してみてください。
●独立玄関
いただいたプランをよく見直してみましたら、玄関ドアの正面には短い壁があるようですね。私はてっきりガラスの両引き戸かと思っていました。この場合は外部からの視線は切れますね。
独立した玄関の概念は分かりますが、その場合はもう少し広がったイメージ、たとえば上に吹き抜けがあって光が落ちてくるとか、もう少しスペースが広いとか(3〜4畳は欲しい)があったほうが閉鎖的にならずに済むと思います。
結局は好みの問題ですが、その家の顔とも言える玄関をどうするかは強いポリシーを持ったプロが多いので、いざ現実の依頼となると、その部分は大いに議論となる可能性があります。
●北側斜線制限
いただいた図面ですと、北側の屋根の軒先の高さがぎりぎりです。もしも屋根の形状を切り妻にした場合、軒を南北にもってくるのが必須条件です。(つまり、三角の部分が東西にくる)入母屋の屋根の場合は何とか収まります。
いずれの場合でも、軒の出は最小限(450以下)にする必要があるでしょう。いっそ軒をほとんどなくす考えもあります。北壁をすべてガルバ鋼板にし、雨樋をきちんとつければ問題ないはずです。
北側の軒を低くするもうひとつの方法に、2階の北側天井の一部を傾斜天井にする方法があります。(子供部屋天井)つまり、北側の部分を通常の天井高さ、2400よりも少し低くしてやるわけです。
ここはもともと傾斜天井でも構わないというお話ですから、この計画が妥当かもしれません。小屋裏部分を将来、ロフトスペースにも転用出来ますしね。
●石庭の床面積
1階石庭ですが、外部に開放されており、床を張らなければ床面積には算入されず、従って容積率からも除外されます。ただし、札幌市の場合は奥行き2メートルを越えてしまうと、その越えた部分を床面積とみなされます。今回の図面では奥行き1800ですが、横浜市でも同様な規制があるかもしれません。ご心配なら、建築指導課に電話でお問い合わせください。
●壁面後退線
大都市の住宅地域では、「壁面後退線」(外壁の後退距離)という規制がたいていあるはずです。この地区にもある可能性が高いです。1〜1.5メートルの数値で、道路や隣地境界線から外壁を離してやる必要があります。中心線ではなく、外壁面です。
もし数値が1メートルなら、いまの図面でもほとんど問題ないですが、ご心配なら同じく建築指導課でお問い合わせください。これらの問題も含め、容積率がぎりぎりですので、平面計画のモジュールは910ではなく、900で進めたほうが無難かと思います。
2階に関しては次回にコメントいたします。
海野です。コメントその2、ありがとうございました。
頂いたメールを妻に転送して読んでもらいました。二世帯同居の難しさ、真剣に読ませていただきました。また昨夜自宅のPCから、「僕の脱サラ日誌」も途中まで読ませていただきました。脱サラの話しもすごいです。私なんかとはパワーが違います。
二世帯同居の話は、家内と再三にわたって話しあっています。昨夜も菊地さんのメールを読んだ後、じっくり話しました。家内と母が本音で話をしてくれてるようなので、今の所は順調に見えますが、今後多くの問題が出てくるのでしょう。
菊地さんとのここ数日のやり取りで、「なるほど、設計士さんには家族のことを細かく話す必要があるのだな」と実感しました。生い立ちや、生まれ育った環境、場所、趣味、と…。
菊地さんの推測どおり、父は今50代後半で、定年まであと数年です。父は今、仕事のため地方に単身赴任しております。現在の大きな仕事のメンバーになってからは、さらに仕事が面白くなったらしく、「土日も仕事で、大変だよ」と言ってますが、充実しているようです。
この二世帯同居の話が持ち上がった時、「早期退職して、退職金の割増をもらう」と言ってましたが、家族全員で、「家に振り回される事だけはしないでくれ」と、早期退職の理由が「家」なら、そんなことはしないでくれと、伝えました。
父よりひとつ歳下の母は友人が多く、パートで外へ行ったりと、家にはじっとしていられない性格です。パートの帰り、ほとんど毎日スポーツクラブに通ってます。母と家内の希望ですが、「平日は二家族一緒に食事を取らない」今のような付き合いで、「週末たまに、一緒に食事をとりたい」そうです。
1階の間取りですが、「たまる」とおっしゃっていましたが、普段は親二人だけだしなーと、描いているときは思っていたと思います。それに両親の部屋ですから、なんともイメージが湧かないのも確かです。アドバイスのとおり、プランの確認をはじめました。
家内の不安は、私の母との関係でなく、父とのようです。母は外に友人も多く、「孫一筋」にならない事を知っているからです。しかし、父は?「I Love 孫」「孫命」にならないか?
父には地域のスポーツチームで作った友達が近所に大勢います。私たち夫婦が実家の近くを望むのも、父が定年後、ぶらりと遊びにいける友人が多い場所が良いと思ったからです。
昨夜、家内と話したのですが、やはりゴルフの練習できるスペースを庭に設けたら、父も喜ぶと思います。ぜひ実現してあげたいと思います。ゴルフのパット練習で良いと思います。
頂いたコメントをもとに間取りを1階から描こうと思いましたが、一度ついたイメージを壊すのって難しいですね。今一度、イメージ壊しのため、まったく考えてなかった場所に、階段を持ってきて描きはじめました。気がついたら夜遅かったです。
今度、時間のあるとき私と家内の趣味についてお知らせします。
菊地です。前回のメールで、どうも私が勘違いしていたらしいことが分かりました。すでにご両親と同居中かと思っていましたが、「これから同居」ということでしたね。だとすると、ご両親の暮らし方にいまひとつイメージが湧かないのもやむを得ないことです。プロに依頼すればその辺はしっかりチェックし、適切なプランをたててくれるはずです。
●「たまり」について
今の1階プランでも、角の出っ張りをなくし、収納の位置を調整すれば南東のスペースがある程度のたまりにはなると思います。
居間〜寝室の戸が4枚の全面引戸になっていますが、南側の900、あるいは1800を壁にしてやれば、さらに「たまり」は確保されます。この位置に壁をなくしたのは開放的なスペースを確保したい意図かと思われますが、構造的に考えても少し壁があったほうが安定した建物になると思います。
ところで、角の出っ張りをなくすと以下の問題が出ます。
1)容積率オーバー
900モジュールでやってもこの部分の床を増やすと、石庭部分を全く計算に入れない場合でも、容積率がわずかにオーバーするはずです。納戸を1畳減らすなど、何らかの対策が必要になります。
2)車のスペース確保
縦列駐車に変更する大規模な変更を企てた場合ですと問題ありませんが、並列の場合は幅5.5メートルの中で車2台とアプローチを考えなくてはなりません。しかし、車のとめ方を東西に少しよせてやれば、1メートル以上は確保出来るはずです。
5.5−(1.7+0.5)×2=1.1メートル
この場合、アプローチをあいまいに見せ掛けるように、幅5.5メートル部分は全面インターロッキング敷きにするなどの配慮が必要です。
居間収納は奥行きを450(半分)にし、上半分をオープンなものにするなど、あまりひんぱんに動線がいかないようにすればいいでしょう。その場合、残り半分の玄関側が下足入になります。
以上は現状の1階プランをなるべくいじらないようにした修正案です。これをまず確保してから、大胆な案(縦列駐車など)に着手してはいかがでしょう。
●2階のプランについて
前回にも書きましたが、2階はご夫婦が充分相談なさったこともあり、欠点はあまりないように思えます。強いて言うなら、以下の点があげられます。
1)シャワー、洗面、トイレをワンルームにしてしまう
現状だとどれもが狭いですので、ビジネスホテルそのままというのではなく、1坪の防水パンを使い、ワンルームにしてはいかがでしょう。価格としてはワンユニットの物が最も安価です。
2)1と多少からみますが、階段〜居間に至る廊下がL字形に曲がっており、狭くて使いにくそうです。しかも、その一部にトイレの開きドアが食い込んでおり、階段を急いで上がってきたとき、いきなりトイレのドアが開いてびっくり、(最悪の場合、転落?)という事態にもなりかねません。
床面積に余裕のない場合、廊下やホールのようなスペースはなるべく他のスペースと共有させ、なくしてしまったほうが効率的です。
うまく収まるかどうかは別にして、今回の場合ならトイレ、シャワーなどを西の台所隣におさめてしまい、階段の上がった部分は何もない広いフリースペース。将来一部に壁をつけたり、壁際に長い机(カウンター)をつけるなどして、「親と子の兼用お勉強&趣味スペース」とする案はいかがでしょう?
その場合、トイレ、シャワーなどへの入り口は台所奥からという案も考慮しておきます。トイレ、シャワーなどのスペースは合計3畳とれます。フリースペースは10.5畳になります。通路をなくすことにより、それぞれ今よりも広いスペースが確保出来ます。
階段を上がってきてすぐにお勉強&趣味スペースがあるのは決して悪いことではなく、逆にそこで常に家族の接点がとれるという長所につながると思います。受験期の場合は、一番奥の西側に簡単な仕切を作るなどして対処すればいいでしょう。
3)2階南側にも壁が全くなく、開放的になっていますが、2階の場合は構造上の欠点はさほどありません。もしも上の案を取り入れる場合、台所棚は南にぴったりつけ、北側をあけて出入り口にしたほうが動線がすっきりします。(つまり、トイレ、シャワーなどへの入り口もここで兼ねることになる)居間の「たまり」もばっちり確保されるでしょう。
あとは特に申し上げることはありません。1階の居間の出っ張りをなくすなら、ウッドデッキの幅が広くなることくらいですか。ウッドデッキは1、2階とも屋根をつけなければ床面積には入りませんが、ここは手すりの一部を高めにしてもらい(1800間隔くらいで)あとで可動式のテント地の屋根をかけるなり、強化ガラスの屋根をかけるなりの改築をする方法があります。内から外に広がる素晴らしい空間が出来るでしょう。
以上、現状の海野さんの案を尊重する方向でのコメントでした。
さきほどのメールで補足することがありました。
●まず容積率ですが、900モジュールでやると、居間のでっぱりをなくして広げてもぎりぎり足ります。(130.41平方メートル→78.9%)従って削る床はありません。
●次に並列車庫のスペースですが、北側の離れを1メートルとした場合、奥行きが5.4メートル前後となり、もしかすると玄関ドアの開け閉めに支障があるかもしれません。
私の車は1300CCシビックで、奥行きが4.1メートル弱しかないのですが、アコードとフォレスターの奥行き寸法次第では、対策が必要になります。
1メートルのドアでも、前後に80センチのスペースがあれば出入りに支障はありません。その場合の車の寸法を逆算すると、4.6メートル以内となります。ドアのある左側に小さいほうの車を駐車することになります。
完全な対策はドアを内開きにするか、引戸にしてしまうことです。丸窓をつけるとなると、断熱仕様の木製ドアで、どのみち特注になりますから、引戸でもやれないことはありません。(ちなみに、価格は25万前後だと思います)
また、玄関が狭くなる欠点がありますが、玄関部分だけを30センチほど奥に引っ込めてやる方法もあります。この案が一番現実的かもしれません。
●居間の北側に棚が半分だけありますが、居間東の収納を飾り棚的な使い方にする見返りに、この棚を台所まで広げ、収納を増やす案があります。キッチン北側に450の袖壁がつきます。この棚の前は通路的に使われますから、全面収納がむしろ望ましいと思います。
この関連で石庭をもう45センチ東に広げ、脱衣室を1坪に縮めます。そしてトイレを階段下の北いっぱいにおさめ、脱衣所引戸経由で入るようにする。こうしてトイレからの出入りをホールや玄関からもろに見えないようにします。(→結構大切なことです)
トイレドアの直前のスペースに洗面所を設けます。つまり、脱衣〜洗濯〜洗面がワンルームでこなすことになります。(厳密には、雨天の洗濯干場にもなる)
石庭を広げた理由ですが、先ほどの全面収納の棚の一部(左端900)を切り取り、窓をつけます。石庭のキッチン側900にも窓をつけ、居間とキッチン、家事室、風呂の4箇所から庭を見られるようにします。居間とキッチン側の窓は押し出し窓にし、夏は開放して南北の風の通りをよくします。(→重要!)
●2階の修正案ですが、西にトイレとシャワーをもってきた場合、0.75坪でしたらユニットバスが入れられます。(20万くらい)窓をつけ、パイプをつければ雨天時の物干し場にもなります。トイレは残り0.75坪の左半分(低い腰壁をつけてやる)通路右に小さな洗面台となります。かっちり収まるでしょう。
1、2階の食事がどのようなスタイルになるのか、できましたら教えてください。食卓のスペースが必要なのかどうかで、「たまり」の考えががらり変わります。特に1階の場合、もしも食卓が不要で、壁際にソファかベンチ、中央に大きな多機能テーブル(椅子付きでも座卓でもどちらでも可)ということになると、かなりつぶしがききます。これは発注前に完全に決めておく必要があります。
いままでの話をうかがった範囲では、独立した食卓は無用のような感じがしますが…。
何やかや言いながら、いろいろとアイディアを出してしまいましたが、設計家の本能みたいなものですので、どうぞお気になさらず。あくまで「なんちゃって間取り」の修正と考えて下さい。
おおよその方向が決まりましたら、これまでのやりとりと最初の「なんちゃって間取り」そして「TOM工房修正案」を図面に直したものをホームページ版としてまとめ、発表させていただきたいと思います。タイトルは「ネットDE添削住宅間取り」(仮題)すごくいいものが出来ると思います。以前からやりたかったことでした。その意味で、海野さんには感謝しています。それでは。
大切な趣味の空間
横浜の海野です。返信遅くなりすみません。仕事でゴタゴタがありオフィスを空けました。
菊地さんの「脱サラ日誌」全部読みました。面白かったですよー。文章から菊地さんの頭の良さも伝わってきます。ボキャブラリーが少ないので、何がどう面白かったのか伝えるのが下手ですみません。読書感想文はいつも苦手でした。読んで自分はまだまだ努力が足りんなーと感じました。もっとがんばらねばと、励みになります。
私のバックグランドと趣味をお話ししたいと思います。
趣味でトロンボーンを吹いております。吹奏楽、クラッシック、ジャズと幅広く活動しています。家内はクラリネットを吹いていますが、子供ができてから辞めてしまいました。実は、防音室を作り、視聴覚室と練習室がある部屋が作れたらなーと
希望しておりました。予算の関係、両親との同居ということもあり、この夢は断念しております。
ピアノも二人でやっております。今のアパートは壁が薄いので、ヘッドフォンで練習できるクラビノーバという電気ピアノです。趣味が趣味なので、ヘッドフォンなしで大きな音で音楽を楽しみたいです。小さな音でこっそり聞かなければならい事、これは私達夫婦にとって大きなストレスです。最近は慣れましたが。
スキューバダイビングも趣味でした。これも子供ができてから休止状態が続いています。子供ができる前は月に2回くらいのペースで冬も家内と潜りに行ってました。お金もかかるし、最近は子供の手もかかります。今は全然行けません。
私は高校の時アメリカにホームステイで1年留学、大学では寮に入り3年間留学しました。現在の仕事の8割はアメリカの業者が相手です。
頂いたアドバイスをもとに、最初にお渡ししたプランを描き直そうと思います。配管等の事を考えて、風呂やトイレの位置、キッチンの位置をなるべく上下で合わせようと思っています。お渡ししたプランもそのようになっていると思います。
シャワーとトイレは一緒にする事を妻に提案した事もあります、彼女の経験から「独立したものが良い」と言われ独立プランになりました。シャワーを浴びたあとトイレの床が湯気で濡れる。トイレが湿っぽくなる等、トイレとバス一体の物だとそれはそれでデメリットがあるようです。普段は1階の共有の風呂を使って、たまに2階のシャワーを使えば良いとも思うので、独立型にそれ程こだわらなくても良いと思うのですが。
900のモジュールでとの提案ですが、なるべくなら910より小さくはしたくなかったのです。本当はメーターモジュール(1000)でやりたかったのですが、910に変更して郵送したプランになりました。アドバイスにありましたが、縦駐車にすれば900にしなくても良いようなので、第一プランの修正が完了したら、新規のプランを考えてみます。プラン修正ができましたらまた見ていただきたいと思います。
「ネットDE添削住宅間取り」の件、菊地さんは文章が上手いので、大変楽しみです。私の乏しい文章を上手くまとめてください。草稿ができたら読ませてください。お願いします。
お仕事でアクシデントがあったようで、お忙しいなかのご返信、ありがとうございます。
「脱サラ日誌」、お読みくださったそうで、重ねてありがとうございました。あの連載はとても好評でしたので、いずれはどこかの出版社に売り込みたいと考えています。いざそうなると、かなり手を加えなくてはなりませんが。
いろいろな人から(プロも含めて)よく言われるのは、「文章に独特のリズムがありますね」という有り難いお言葉です。言われるとそうかな〜、と思ったりもしますが、長い割にはトントンと一気に読んでくださる方が多いのは、案外そのへんに秘密があるのかもしれません。
いずれにしても、見ず知らずの方のそうした評価は、大変励みになります。
ご夫婦の音楽の趣味ですが、それほどの方々だとすると、納戸兼音楽&視聴覚室の案は、ぜひとも実現させたいですね。最初に海野さんからいただいた「家に関する要望」の箇条書きをもう一度読み返してみましたら、一番項目が多かったのが、この納戸兼視聴覚室に関する記述でした。それだけこだわりがあるのが良く分かります。
実は私も中学生時代に2年間だけ吹奏楽部にいたことがあり、(ちなみに、パーカッション担当でした)その後もフォーク系のバンドを組んだりと、音楽活動は積極的にやったほうなので、お気持ちはよく理解出来ます。いまでもフォークギターはしっかり持っていて、時に家族の迷惑もかえりみず、歌いまくったりします。
音楽、楽器、スキューバとなると、かなり趣味関係の持ち物がありそうですね。納戸5畳の意味が納得出来ました。
収納に関してですが、前回書きました1階水回りへの入口をひとつにまとめる案ですと、階段下が全面収納として使えますよ。2階を傾斜天井にした場合、ロフト部分を納戸や簡易ベットにすることも可能です。(建築基準法上、床面積に算入されないような工夫が必要です)
容積率が厳しいので、平面だけでなく、立面をフルに使った収納計画をたてるべきでしょう。私の家の例ですが、床下には全面防湿コンクリートを打ち、床に何箇所か点検口を設けて、一部を収納に使っています。(当然ですが、床面積には算入されません)
2階の水回りですが、現状の案でも台所には配管を必ず配置しなくてはいけないので、2階台所隣にトイレやシャワーをもってきても何ら問題はありません。その場合、2階への設備配管は1階台所と寝室の間仕切り壁を利用します。(もし入らなければ、寝室収納の一部に配管スペースを設ける)
1階〜2階への配管スペースは1ケ所にまとめたほうがいいかもしれません。いずれにしても、「水回りはなるべく1ケ所にまとめる」「設備関係の部屋はなるべく上下階とも合わせる」という考え方は大事です。さすがによく勉強なさってます。
おおよそのことが分かりましたので、あくまでネットでの発表用ですが、「TOM工房修正案」を作図したいと思います。さしつかえなければ、完成次第、領収書と一緒に送ります。
まだお伝えしてない案も一部含まれていますが、それは見てのお楽しみということで。それでは。
おはようございます。横浜の海野です。仕事前に書いてます。
仕事のアクシデント、菊地さんも話聞いたら笑いますよ、絶対。泥棒が盗みに他人の家に入り、盗んだパン
でお腹こわして家主を訴える。そんな感じです。正当な理由でミソつけられないから、ありとあらゆることを理由にミソをつけるんですね。
私も今の仕事と関係なくなったら、菊地さんみたいに文章にしてみようかな?面白い話を、面白く文章に出来るかは別なんですけどね。その点、菊地さんは文章の才能があるので、うらやましいです。昨夜、自転車の放浪日記を読み始めました。菊地さんって、「人生無駄なく生きてる」って感じですね。こちらも読ませて頂きます。
いろいろとコメントありがとうございました。何度も書きますが、1階の「たまり」が難しいです。これを考え始めるといつも手が止まってしまいます。
5000円じゃ安かった気がいたしますが、今後の「間取り添削教室」開講するときの価格の参考にしてください。
「施工監理出来る場所に菊地さんが住んでいたら、もう絶対設計お願いしてたね」
と家内と話しております。ネット上ですが、このように出会えたのも何かの縁かと思います。今後とも宜しくお願いいたします。暫くしたらまた連絡いたします。
またまた海野です。何を今さらと言われそうですが、わかったつもりで、わかっていなかった部分を再確認させてください。
●以前に「今の1階プランでも、角の出っ張りをなくし、収納の位置を調整すれば南東のスペースがある程度のたまりにはなると思います」とあります。
「角の出っ張りを無くす」という部分ですが、私は1階の部屋が玄関より南に飛び出している事だと理解しております。その解釈で宜しかったでしょうか?(考えているうちに不安になってきました)
そう考えて角の出っ張りを無くそうとすると、玄関と面合わせにするために北へ下げるか、玄関を南に出すかしなければなりません。
玄関を南に出す事は容積率の関係から不可能なので、「モジュールを900に変更して、玄関と面合わせにする事で角の出っ張りを無くす」という考え方で宜しかったでしょうか?
●フォレスターの全長は4450で幅は1735。アコードは全長4680の幅1720とフォレスターより長さがありました。フォレスターの方が高さがある分大きく見えます。
ご指摘どおり、やはり玄関を30センチ下げてプランします。しかし30センチっていうと、1/100図面でわずか3ミリですよ。私のようにフリーハンドが好きな人間には、苦しいです。(笑)
それで質問ですが、「全面インターロッキング敷きにするなどの配慮が必要です」と以前のコメントにありますが、これは「東側の車をもう少し北側に、奥の方に駐車する」という考え方で宜しいでしょうか?
●壁面後退線をまだ調べていません。今週役所に問い合わせるつもりだったのに、例のゴタゴタで忘れていました。わかり次第連絡します。
●不動産屋と売却状況の件でお話ししました。先方から連絡はなく、また今週末チラシを配布と言ってました。早く売れて欲しいです。
そう言えば菊地さん、吹奏楽もやってたん出すね。本当にオールマイティーな方ですね。驚きです。では。
札幌の菊地です。ご質問の件ですが、
●居間の出っ張り
居間全体ではなく、南東部分に畳1枚分のへこみがありますね?そのために居間の形状がいびつになり、動線にも大きな悪影響を与えています。これをどうにかしたいな〜、と思うわけです。
私なら単純に長方形の居間(14畳)にし、駐車場をなんとかします。それ以上いじりだすと、この案そのものを大幅に変えなくてはならず、大変な作業です。
●駐車場ですが、現状のままで上の変更を加えても、幅5.5m、奥行き5.4mのスペースが確保出来ます。ここをすべてインターロッキング敷にすることをお勧めしているわけです。(人の歩く部分をあいまいに見せかけ、なおかつ駐車場全体の見栄えをよくする)
昨夜詳細な平面プランをホームページ用に作成してみましたが、余裕で収まります。普通に停めても2台の間に、1.3mほどの通路が出来ますから、これで充分かと思われます。
●玄関ドアの件ですが、あれから画期的なアイディアを思いつきました。ひとりで胸にしまっておくにはもったいないので、やはり図面(HP用に描いたもの)を送ります。
●2階水回りもうまく収まる案を思いつきましたので、同じく図面を見てください。ぼ〜っと考えていると、庭の草むしりしている最中に、いきなりいい案が浮かんだりします。設計屋とはそんなものでしょう。
●壁面後退線を問い合わせるときに、その地域の防火規制についても聞いてください。それによって外壁の材料が大きく変わってきます。全面ガルバ鋼板なら問題ないですが、一部木材を使うとなれば、防火規制によっては使えない箇所が出てきます。
図面は今日FAXで送れると思います。壁面後退線はとりあえず1Mということで描いてあります。もしも私の修正案が気に入ってしまい、どうしても自分の案に近い形で家を建てたくなった場合、方法がなくはないですから、そのときはご相談ください。海野さんと私とは、すごく相性がいい気がします。お近くでなかったのが残念です。それではまた。
返信ありがとうございました。自分の勘違い等もあり、確認できて助かりました。
駐車場のインターロッキング敷ですが、要するに歩道というかバージンロード的なアプローチではなく、車の駐車場所も人の歩く場所も、同じ床にするって考え方で良いのですよね。(まだ不安)
修正図面は私の修正ができてから…とも思っていたのですが、やっぱり見せて頂きたいです。今夜は家に誰もいない可能性もあります。FAX楽しみにお待ちしています。
閃きの最終修正案
いやー、すみません。海野です。今日は自宅からメールしてます。
「菊地さんからFAXが届くかもしれない」と家内に電話しておいたところ、夕方6時頃に家内がFAX着信音の電話を受けたらしいのですが、受信の仕方がどうもわからなかったらしく、ご迷惑をおかけしました。そのことをメールに書こうとしていたら、ちょうどいまFAXが届いたので驚きです。
…TOM工房/菊地による修正案…
すばらしい間取りです。完璧ですね。ため息ついて眺めています。これを見てしまうと、私の修正案は進みませんね。私がぼんやりイメージしていたものがはっきり図面になっているので、なんだかとても嬉しくなります。
すみません。自宅のPCは調子が悪く、1、2行書くとプログラムが強制シャットダウンするので、文章が進みません。(どうりで家でメールしないわけです)
本当にありがとうございました。こうなると、HPでの「間取り添削」がますます楽しみになります。
菊地です。ご自宅のパソコンの調子が悪いそうですが、読むだけなら平気ですよね?
実はFAXがうまく送信出来ませんでしたので、昨夕、資料を手紙で送ってしましました。(なぜか夜にはうまく送信されてしまいましたが)
月曜には着くと思いますので、鮮明な印刷でゆっくりご覧ください。解説なども走り書きで入れてあります。以前に書いたものと重複する部分もありますが、修正案の要旨を列記します。
《1階玄関回り》
●1階納戸を北いっぱいに寄せ、出来た1坪の空間に玄関ポーチを配置。このことで、ドアの開け閉めに余裕が出来、問題点が一気に解消します。家全体の形状も凹凸が少なくなり、すっきりします。ここには床がないので、床面積には入りません。建築面積には入りますが、建ぺい率には充分余裕があります。
●このポーチ北側に外ベンチを設けます。花や荷物置き場、休息場として生活に潤いを与え、ちょっとした接客スペースにもなります。ベンチ下には間接照明を入れ、夜には光がもれるしかけです。また、東側にはスリット状の開口部を設け、出入りのときに植栽が見えるようにします。
●玄関ドアを東むきに90度ふり、アプローチに変化をつけます。主たるアプローチとなる東からの見栄えもすっきりするはずです。道路から玄関へのアプローチは、2台の車の間に出来た約1.3Mのスペースを利用します。
●独立した空間として玄関を合計3畳分確保。収納も玄関から直接取りだせる位置にします。
《1階居間回り》
●くり返し書きましたように居間の出っ張りをなくし、14畳の長方形の形状にします。
●居間に「たまり」を作るため、大幅に動線を整理。具体的には、南東部にL字形に多機能ベンチを設け、テレビ台、椅子、収納を兼ねる。このベンチに添うように台形(ピアノ形)のテーブルを設け、多数の来客時にもつぶしが利くようにする。寝室との境に一部壁を設け、さらにたまりを完璧にする。この壁は2階の荷重を受ける構造上の理由からも必要です。
●居間北側に全面収納を設け、一部を台所まで延長。上部を台所〜居間から連続したカウンターにする。作業の自然な流れが出来ます。カウンター上部には石庭へと続く窓を設け、夏の通風に利用します。
●石庭を1坪に広げ、浴室、居間、台所、家事室の4室から庭を望めるようにする。
●台所を45センチだけ家事室側に広げ、冷蔵庫の開け閉めに支障のないスペースを確保。サービス用の外部ドアもつけました。
●家事室は0.75坪になりましたが、完全なたまりになっていますので、造り付けの机や棚を設ければ支障なく使えるはずです。引戸を閉じれば、お母様だけの完璧な「隠れ家」です。
《1階その他》
●1階ユーティリティーを3畳の空間におさめ、そこからトイレに入るようにします。結果的にユーティリティーが広々とし、トイレの出入りも玄関やホールから完全に遮断されます。
●納戸&視聴覚室には希望の設備をすべて確保。少し窮屈ですが、ピアノを置くことも可能です。トロンボーンもなんとか演奏出来そう。
●階段下とトイレ南側にも収納を確保。収納はこれくらいで充分かと思われます。
●1階寝室収納部にパイプスペースを確保。トイレ排水管が100ミリあるので、これくらいは必要です。
●階段幅と1階トイレ幅は1000を確保。900モジュールとはいえ、ここだけは余裕が欲しい箇所です。
●1階テラスには手すりを設けず、広がりをもたせます。南庭に一部芝を張り、お父様のゴルフパット練習場とします。
●予算にもよりますが、建物周囲には海野さんのイメージ通り、白い玉砂利か珊瑚石を敷けばいいでしょう。道路側のフェンスは多少高めにし、木製の目透かし(間をわずかに空ける)にするなど、プライバシーに配慮します。
《2階全体》
●2階階段あがり口にフリーゾーンを作り、家族のコミュニケーションの場とします。たまには皆様で音楽会はいかが?ご夫妻のパソコン机にも使える多目的机。東側の棚にステレオも置けます。階段との境壁は、高さ1000程度の腰壁とし、空間に広がりを持たせます。
●2階中央に構造上、どうしても省けない柱が出来ますので、それを利用して将来の子供ベット&ロフトのスペースを確保します。ここの計画はフレキシブルですが、下は簡単に仕切ることも可能な女の子のスペース、上ははしごを使った男の子のロフトベットあたりでしょうか。この計画のためには、天井を屋根の傾斜にあわせた傾斜天井にしてやる必要があります。
●2階ユーティリティーを西に配置。台所北側から入り、動線に無駄がありません。引戸で完全に遮断することも可能です。コンパクトですが、必要最低限のスペースがあります。
●2階居間のたまりの確保のため、2階台所への出入り口はユーティリティーと兼用の北側となりました。同じ理由で、テラスへの出入り口は、台所と居間東側のドアに限定しています。ただ、居間に関しては全面ガラスの引戸にしてしまい、外テラスと一体に空間を考えることも可能です。どちらを選択するかは、海野さんの暮し方によります。
詳細な壁量計算、構造計画、窓の採光計算をしていませんので、より具体的な話になった場合、多少の修正が必要となる可能性があります。あくまで海野さんの「なんちゃって間取り」をベースにしてはいますが、私としては非常に手ごたえのある修正案となりました。
約1カ月に及んだ「インターネット住宅間取り相談」は私の修正案呈示により、こうして一応の区切りを迎えた。札幌と横浜という距離的な隔たりを越える活発な話し合いが可能だったのも、インターネットの持つ特性をうまく活かしたからだろう。
メールの交換は時には一日数度にも及んだ。「正確な意思疎通」という観点からすれば、面談による進め方と比べて、決して劣るものではなかったように思う。目による直感的なイメージの構築は望むべくもないが、面と向かわないその分、互いの心情を素直に吐露出来る利点がある。双方の文書情報を集積すると、原稿用紙換算120枚を軽く越えた。こうなると立派な本である。
施主が間取りを考え、町の工務店が多少それを手直しして建てるというパターンは従来からあったが、真の意味で施主の側に立ったものだったろうか。今回の手法はあくまで施主側の案に沿う形で、多少プロとしての修正を加えたに過ぎないが、このまま計画を実現させても遜色ないリアリティはある。「基本設計は施主、実施設計はプロ」という住宅設計における新しいパターンの可能性になりはしないだろうか。
「この家の間取りはお父さんが原案を考えたんだよ」
そう胸を張って子供たちに語れる、そんな生き方、暮し方があってもいい。家作りという人生における大切な事業に対するそうした家族の深い関わりこそが、これからの社会において大きな意味をもってくる気がする。
有料、無料に関しては海野さんの強い希望もあり、早い段階で有料と決めた。たとえわずかであっても依頼された側は力の入れ方が違うし、依頼した側も義理や情にしばられずに済む。依頼主に長い海外生活の経験があり、現在も外国人相手の仕事をされていること、そして私自身も極めて合理的な考えを持っていたことが背景にあった気がする。こちらの手法も「アイディアはタダ」という考えに、一石を投ずることになるのではないか。
今後海野さんの「船の家」がどんなふうな方向に進み、どんな港にたどり着くのか、少しばかりの関わりのあったこの私にも皆目見当がつかない。土地の確定、ご両親との意見の調整、予算のこと…、問題は山積みである。だが、家作りに対する海野さんのあくなき探究心と熱意がある限り、必ずや満足のいく結果が出るものと信じている。