街角100ライブ


133チカチカ☆パフォーマンス108th
   「チカチカ新展開空振り」
/2016.10.13



 かねてから準備していたチカチカパフォーマンスの新展開を初めて試した。1ヶ月近いブランクがあったが、新しいことを試すには絶好の空白期間であろう。
 2ステージ演りたかったので、前半と後半の両枠を連続してエントリー。この日もジャグリング系パフォーマー2組との共演だったが、13時20分ころ会場入りし、事務局でまず手続きを済ませたら、思いがけず13時40分から演らせてもらえることになった。

 最初にタブレット内蔵の騒音計と事務局貸与の騒音計との誤差をチェック。前評判通り測定誤差は皆無に近く、自宅で測った騒音値と会場との誤差もあまりなかった。
 事前のテスト通り、通りから4M後退した位置に椅子をセット。さらに2M下げてPAを置いた。つまり、PAの位置は通りから6Mである。


 思っていたよりも広場の照明は明るかったが、予定通りに左側に看板つきのスポット照明を点ける。30分弱で8曲を歌った。


「ルビーの指環」
「池上線」
「いちご白書をもう一度」
「糸」
「異邦人」
「Godfather愛のテーマ」
「銀色の道」
「熱き心に」


 PAを後方2Mに配置する手法は前回も試したが、スポット照明や4枚ツナギの大型看板は初の試み。椅子で座って歌うのも実に久しぶりだった。ギターをPAにつながず、生音で弾くのも初めてだった。
 いろいろと初めてづくしで、手探りではあっても、何かしらのよい手応えを期待していたが、その思いは無残に打ち砕かれた。歌っても歌っても反応はほとんどなく、前回の第2ステージに近い寒い状況。新展開の試みは、全くの空振りだった。

 1時間20分の休憩をはさんで、15時半から第2ステージ開始。大きな期待はせずに淡々と歌い綴ったが、2曲目で親しげに近づいてくる同年代の女性がいる。よく見ると、地下広場でよく出会う小学校時代の同級生だった。
 私同様に高齢のお母さんの世話をしている身の上なので、いったん歌をやめて近況を確かめ合った。容態が思わしくなく、目下入院中で、ちょうど見舞った帰りだという。お互い大変ですが、がんばりましょうと励まし合って別れる。


 その後も閑古鳥状態は変わることがなく、あっという間に25分が過ぎてステージを打ち切った。歌ったのは以下の7曲。


「白い冬」
「夜霧よ今夜もありがとう」
「ジョニィへの伝言」
「終着駅」
「恋人よ」
「時代」
「ビリーヴ」


 淡い期待を抱いて試みた新展開、曜日を変えてもう一度試してみようかとも思うが、大きな変化は期待はできない予感がする。
 騒音に関しては、いまのやり方で事務局規準値の80dBを超えることはない。問題は音を絞ったことが集客に関わっているかいないかだ。いずれにしても規準値は守らなければならず、これが音楽系パフォーマーとしての限界だろう。

 機材に大きな問題はなかったが、組立式の小型椅子を持参した関係で総重量は増え、移動時の負担は大きい。スポット照明と看板を設置するスタンドは、もうひとつある譜面台でも代用できそうだ。その場合、約1Kgの減量となる。
 座って歌う効果があまりないなら、いっそ元通りに立って歌うようにすれば、さらに0.8Kgの減量となる。

 活動枠の割当てが今後もあまりないので、あれこれ試すうちに、今期の活動が終わってしまう可能性もなくはない。それはそれでよいのだが。

 

134チカチカ☆パフォーマンス109th
   「引き続き低迷」
/2016.10.24



 10月2度目のチカチカパフォーマンスに参加。当初は前後半続けてエントリーしていたが、明日以降のスケジュールが厳しくなり、無理はせずに前半のみに手続き変更した。
 前半の終了時刻が15時半なので、共演3組の場合は午後一番に会場入りしても、1ステージ限定になることが過去の経験からわかっていた。

 久しぶりに近隣の量販店駐車場に車を停め、都心まで2キロ強の距離を、高架下の公園経由で歩く。
 前夜からの雨と強風で、紅葉しないまま散り始めている街路樹もある。落ち着かない気象のせいで、例年に比べるとあまり美しくない秋である。まあしかし、こんな秋もあるのだ。


 地上経由なので、先に事務局で手続きし、13時40分ころに広場に入る。共演パフォーマーのひとりがちょうど終わったところで、次の次に演ることになる。

 この日は1ステージ限定ということもあり、椅子はやめて立って歌うつもりで準備した。マイクスタンドも持参せず、譜面台を利用してマイクを装着するという軽量化作戦。
 運搬は非常に楽だったが、機材を組み立てようとライトを設置するほうの譜面台を取り出したら、何ということが手製の木製アタッチメントが、途中でポッキリ折れている。全く気づかなかったが、運搬の途中で無理な負荷がかかったようだ。

 せっかく持参したLEDスポット灯が使えなくなったが、大型看板だけは使いたかったので、急きょマイクを装着した譜面台に吊るしてみたら、どうにか収まった。

 14時20分から歌い始め、洋楽を中心に25分で8曲を歌う。
(※はオリジナル訳詞)


「ボラーレ※」
「アメイジング・グレイス」
「パダン・パダン」
「ダニー・ボーイ」
「コンドルは飛んでいく※」
「雪が降る」
「ろくでなし」
「Godfather愛のテーマ」



 外は最高気温が9度という寒さで、風も強い。地下広場の人通りはそれなりに多かったが、この日も手応えはパッとせず、立ち止まる人はいても滞留時間はごくわずか、という慢性的な低迷状態が続いた。
 PAの位置と音量は前回通りで、歌う位置も同じ。違っているのは、立っていることと、スポット灯がないこと。

 大きな期待はしていなかったので、構成は5年前の原点に立ち戻り、洋楽中心の勝手気ままなスタイルで臨んだ。
 歌い終えたあとの自分の感覚は決して悪いものではなかったが、「地下広場に賑わいを創り出す」という、チカチカパフォーマンス本来の趣旨からすれば、遠く及ばないものだったといえる。

 次回があるかどうか現時点では不明だが、広場内の灯りの真下で歌うなら、スポット灯はあってもなくても、集客面での影響は小さいように思える。椅子の有無も同じ評価だ。大型看板には多少の効果を感じた。
 譜面台利用のマイクは十二分に使えるので、かなりの機材軽量化が今後可能になることが分かった。最大の収穫がこれだったかも。

 

135 赤れんがアーティスト広場08th
   「1年ぶりの路上ライブ」
/2017.8.17 Thu



 およそ1年ぶりに路上で歌った。場所はライセンスを所有する旧北海道庁赤れんが前広場。昨夏に再取得した「赤れんがアーティスト」の活動である。
 今年の広場開放は5月下旬から始まっていたが、ちょうど同じ時期にひどい夏風邪にやられ、喉の不調で依頼されたライブさえ満足にこなせない状況。風邪は長引いて自主参加型である「赤れんがアーティスト」の活動は、ずっと出来ずにいた。

 8月に入ってようやく症状も改善。夏はすでに終わりかけていたが、スケジュールも一段落したこの時期に、ようやくエントリーが叶った。

 昨年9月の活動時に隣接する北海道議会と日程が重なり、予期せぬ騒音トラブルが発生した経緯がある。同じ轍を踏まぬよう今回は事前に日程を調べ、議会の予定がないことを確かめてから申し込んだ。
 他のイベントの開催もなく、お盆直後とあって他アーティストのエントリーも皆無。広場は完全に独占状態となった。


 あいにくの曇天で風も強い。夕方から雨の予報もあり、パフォーマンスがやれるかどうかは微妙だった。
 13時25分くらいに広場に着き、本庁舎12階にある事務局で駐車場その他の諸手続きをまず済ませる。その後駐車場に戻って機材を広場に移動し、設営に入った。
 気温が平年より5度近くも低く、空模様も怪しいせいか、広場の人影は少ない。路上ライブそのものに長いブランクがあるので、この日は調整のつもりで13時50分から歌い始めた。
 休憩なしの65分で18曲を一気に歌う。


「ボラーレ」
「マイ・ウェイ」
「また逢う日まで」
「夢の途中」
「空も飛べるはず」
「糸」
「いちご白書をもう一度」
「時代」
「ワインレッドの心」

「大空と大地の中で」
「どうぞこのまま」
「ダニーボーイ」
「少年時代」
「風来坊」
「君をのせて」
「エーデルワイス」
「オー・シャンゼリゼ」
「ダイアナ」


 今回はこれまでのように乾電池式PAを地面には置かず、三脚の上に設置して歌うことした。スピーカー位置を高くして音を耳に近づけ、モニターをしやすくする目的で、頻発する騒音対策である。

 時折強い風が吹き、マイクスタンドが激しく揺れる。投銭用の箱も風で倒れた。路上ライブとしては最悪に近い条件で、右足でマイクスタンドを押さえつつ歌い、投銭箱には重しとしてデジカメと水の容器を入れて凌いだ。
 投銭箱の底には、予備のタブレットPCを重し代りに入れる。ところが間隔が長く空いたことで、この予備タブレットを忘れた。メインのタブレットにトラブルは発生しなかったが、冷や汗ものだ。


 昨年の反応を踏まえ、構成はフォークと洋楽が中心。この場では反応の弱い昭和歌謡はごく控えめにした。演歌系はゼロである。

 枯れ葉が舞い散る肌寒い天候にも関わらず、通路にあるベンチに座って聴いてくれる人はけっこういた。横に並んで写真や動画を撮ったり、背後から建物を入れつつ写真を撮る外国人もいた。
 聴き手の反応は悪くなかったが、歌い手の調子はいまひとつ。キーは普段通りで、ロングトーンもまずまずだったが、声量が自分としては不満。出来は70〜80%といったところか。

 1時間を超えたあたりで、予報通り小雨がパラついてきた。余力はあったが無理は禁物で、「1年ぶりの調整」という当初の目的は充分に達成できたので、早めに撤収することにする。
 開放日は9月上旬まであるので、他スケジュールと調整して、シーズン内にあと何度か歌うかもしれない。

 

136 赤れんがアーティスト広場09th
   「赤れんがで千客万来」
/2017.9.4 Mon



 旧北海道庁赤れんが前広場で再び歌った。8/17に続く今年2度目の「赤れんがアーティスト」の活動である。
 前回は強い風と小雨の悪条件だったが、今回は風もなく穏やかな好天に恵まれた。30分単位で予約出来ると知り、過去の経験から13:30〜15:30の現実的な時間帯を選択。

 この日は私を含めて6組のアーティストがエントリーしたが、手続きを済ませて広場に行くと、いつも正門前に陣取っているジャグリング系のアーティストの姿が全く見えない。
(2組がキャンセルで、1組は動きのない人間彫像を見落としたらしい)
 昨年騒音のクレームがあった道議会は開催予定がなく、愛食フェアがあるはずだったが、広場に店舗はなく、閑散としている。


 前回は天候のせいもあって集客は大苦戦だった。そこで今回はこれまで一度も歌ったことのない赤れんが正門に近い場所で歌うことにする。事務局から許可されているギリギリの位置だったが、かねてから人の流れが多いように感じていたので、集客に期待した。
 背面に位置するジャグリング系の活動と干渉しないよう、スピーカーは建物側に向けた。

 設営にやや手間取り、14時ちょうどから歌い始める。夏から秋へと移り変わる季節を意識した曲から順に、結果として休憩なしの1時間20分で23曲を一気に歌った。


「冬が来る前に」
「竹田の子守唄」
「ダニーボーイ」
「どうぞこのまま」
「赤い花白い花」
「アカシアの雨がやむとき」
「亜麻色の髪の乙女」
「アメイジング・グレイス」
「池上線」
「いちご白書をもう一度」
「糸」
「異邦人」

「思い出のグリーングラス」
「異邦人(リクエスト)」
「カントリー・ロード」
「北の旅人」
「エーデルワイス」
「Godfather愛のテーマ」
「オー・シャンゼリゼ」
「ケ・セラ・セラ」
「恋人よ」
「サン・トワ・マミー」
「昴」



 前回より天候や歌う位置の条件がよいので、通りを行き交う人の姿はそれなりにあったが、7曲目の「亜麻色の髪の乙女」までは立ち止まる人は皆無で、まるでノレンに腕押しの反応だった。

 8曲目から路線を変更し、予定になかった「アメイジング・グレイス」を歌い始めると、2人の若い女性が立ち止まって熱心に聴いてくれる。終わるとさかんに拍手をくれた。路上ライブでの拍手はいい兆しである。
 続けて歌った「池上線」もずっと聴いてくれた。終わってから「日本の方ですか?」と尋ねると、怪訝そうな顔をする。どうやら通じていない。
「Where are you from?」と言いかえると、「中国デス」と日本語で返ってきた。洋楽の反応がよいのは、やはり外国人に多い。思った通りだった。

 これをきっかけに、立ち止まって聴いてくれる人が続出した。聴き手の国籍がよく分からないので、洋楽系の曲を意識して多めにした。
 その後は終わるまで聴き手が途切れることはなく、歌い終わるごとに拍手をくれたり、声をかけてくれる人が多数。路上ライブでこれほど反応がよいのは、実に久しぶりのこと。

「思い出のグリーングラス」を家族で聴いてくれた女性から、「最後しか聴けなかった。大好きな曲なので、ぜひもう一度」と、「異邦人」のリクエストをもらう。チカチカパフォーマンスと異なり、ここではリクエスト一覧は置いていないが、初めて出たリクエストなので、ありがたくお受けした。


 50分歌ったところで、車に同乗してデパートを散策していた妻が現れる。1時間歌ったらやめると告げてあったが、聴き手が途切れないので、なかなか打ち切るきっかけがつかない。
 場所は15時半まで借りているので、時間的な余裕はある。カメラを渡して演奏中の写真を適当な位置から撮ってもらうことにした。

 騒音問題が気になり、この日はPAのボリュームをぎりぎりまで絞り、全体の6割以上をバラード系の静かな曲で通した。おかげで騒音とは無縁の世界。
 途中でジャグリング系のアーティストが現れ、70Mほど離れた正門前でパフォーマンスを始めたが、相互干渉することなく、それぞれのペースで演れた。

 後半の30分を見届けた妻から、「PAの音が小さすぎたかも」「以前より声が細くなったかも」とダメ出し。おそらくその両方が正解だ。
 5月末からの長引く夏風邪のダメージで、以前より声が出なくなった自分を感じる。風邪の影響のほかに、たぶん喉の老化も始まっているのだと思う。

 とはいえ、それでも多くの人が立ち止まって耳を傾けてくれた。これを励みに、声帯の鍛錬に励んで喉の老化防止に務めたい。
 いろいろ迷ったが、歌う場所やPAのボリュームは今回をひとつの基準にしたいと思う。諸事情で今年の路上ライブはこの日がおそらく最後。久しぶりだったが、やはり路上ライブでないと得られないものが確かにある。細くとも続けていきたい。

 

137 リバーサイドsolo_01
   「コロナ禍の路上ライブ」
/2021.6.16 Wed



 およそ4年ぶりに路上ライブ(街角ライブ)を仕掛けた。調べてみたら、2017年9月に赤れんがアーティスト広場で歌って以来のこと。
 新型コロナの収束が見通せず、人前で歌ったのも2020年2月が最後。ライブらしきものは月に一度ペースで自宅スタジオで歌う「ぼっちライブ」に限られた。妻以外の聴き手はなく、実態は個人練習の延長に過ぎない。

 このまま弾き語り活動自体が終息する可能性もなくはないが、不意にまた歌う機会がやってくるかもしれない。備えだけはしておくべきと考え、日々の散歩のなかで思い立った、河畔公園を利用した路上ライブを初めて仕掛けることにした。


 とはいえ、北海道は未だ非常事態宣言が発令中。感染リスクを最小限に抑え、一般市民に迷惑をかけない方向で、やり方には充分な検討を重ねた。

 まず、人通りがなるべく少ない曜日と時間帯を選択。歌唱時の飛沫を考慮してマスクを常時装着し、人が通る可能性のない土手ぎりぎりに立ち、誰もいない川面に向かって歌うことにした。


 暑くも寒くもなく、風もない絶好の日和。気温も20度前後と程よく、16時過ぎに意を決して家を出る。
 自宅周囲には複数の河畔公園があり、かねてから目星をつけておいた西側河畔を選択。太い切り株が椅子代わりになりそうで、ここで歌うことに決めた。

 16時20分から始め、およそ40分で10曲を歌う。


「リバーサイドホテル」井上陽水
 川辺で歌うので、1曲目は自然にこうなった。

「河のほとりに」谷山浩子
 同じく川にちなんだ曲。彼女のオールナイトニッポンはよく聴いた。ライブにも行ったことがある。

「河は呼んでいる」
 ときどき歌うシャンソン。

「懐かしい街」手嶌 葵
「万里の河」CHAGE&ASKA


「End of The World」
 カーペンターズの名曲をオリジナル訳詞で。

「星の砂」小柳ルミ子
「君をのせて」井上あずみ
 天空の城ラピュタの主題歌。路上系の場では人気がある。

「どうぞこのまま」丸山圭子
「ブンガワン・ソロ」インドネシア民謡
 ラストはやはり川にちなんだ曲で締めた。

 通行人は40分で4〜5人ほどか。遊歩道を背にしているため、気配で感じるしかないが、立ち止まって聴いてくれる人も確かにいた。単なる自宅での練習とは、やはり違う。

 聴き手を意識しつつ歌うこと、PAなしで路上系の場で歌うこと、いずれも長く遠ざかっていて、最初はなかなかペースがつかめなかった。
 ようやく調子が出てきたのは、ラスト近くという体たらく。しかし、悪条件が重なった割には無難にこなせたと自己評価したい。
 たとえ自己満足的でも場としては貴重なので、変化をつけつつ、今後も状況を見ながら試したいと考える。

 

138 リバーサイドsolo_02
   「モチベーションの維持」
/2021.8.19 Thu



 河畔公園を利用した路上ライブ「リバーサイドsolo」の第2弾を実施。初回を仕掛けてから、丸2ヶ月が経過している。当初は月イチペースでやるつもりが、連日の30度を超す暑さで、かなり間があいた。

 翌日は2回目のコロナワクチン接種があり、しばらくは安静を強いられる。酷暑も峠を越し、お盆の各種イベントも無事に終えた。前日からの雨は明け方には上がり、夕方までに地面も乾いた。
 気温は22度くらいで風がやや強いが、条件としてはまずまず。やるなら今日だ。


 15時45分くらいにギターを背負って家を出る。場所は自宅北側にある2本の川に挟まれた土手の突端。
 いくつかある散歩コースのひとつで、春先には多くの釣人が訪れる川辺だが、先日の散歩で夏は誰もいないことを確かめた。公園として整備されてはいないが、開けた場所で飛沫を気にせず歌える利点がある。

 素早く準備し、16時から開始。およそ40分で10曲を歌った。

「ボラーレ」
 1曲目によく歌うカンツォーネ。

「モルダウの流れ」
 川にちなんだクラシック。この曲の熱烈なファンがいたが、元気にしているだろうか。

「カントリー・ロード」
「バラが咲いた」
 介護施設では人気の曲。路上ではあまり歌わないが、時期的にタイムリーなので。

「赤い星青い星」由紀さおり


「アニー・ローリー」
 認知症カフェなどで、ときどきリクエストが出る。

「大空と大地の中で」松山千春
「亜麻色の髪の乙女」ビレッジシンガーズ
 以上、屋外むきの2曲。

「赤い花白い花」赤い鳥
「空も飛べるはず」スピッツ


 このところ家の中ではあまり歌ってなく、長いブランクがあったせいで、前半5曲くらいは声量不足に苦しんだ。後半になってようやく調子を取り戻す。

 周辺には人っ子一人いないが、川向うには2ヶ月前に歌った河畔公園があり、天気もよいので、散歩する人がけっこういる。
 対岸の真向かいにベンチがあり、そこに座って聴いている様子の人が数人いた。その距離およそ50mほど。犬やカラスの鳴き声は耳に届いていたので、もしかするとある程度は聞こえていたのかもしれない。
 誰かに聴いてもらうのではなく、あくまで自分のモチベーションを維持するための歌だったが、その目的は充分に達成できた。