132チカチカ☆パフォーマンス107th
「忘れた頃にチカチカ」 /2016.9.19
2ヶ月ぶりにチカチカパフォーマンスに参加。広場の割当て自体が少なく、1週間前までにはほぼ予約で埋まる、という状況がこのところ続いていたが、3連休のラストに当たるこの日に限って、珍しく空きがあった。
9月の敬老関連ライブが例年より少なめで、このところ力を入れていた赤れんがアーティスト広場も、すでに今シーズンの事業は終わった。休日のチカチカパフォーマンスは不得手としているが、次回いつ演れるか全く分からないので、2日前になって急きょエントリーを決めた。
都心近くの駐車場から20分ほど歩いて広場に向かう。共演のマジシャンがすでに会場入りしていて、ちょうどパフォーマンスを始めたところ。機材を組み立てて写真など撮り、静かに出番を待つ。
14時5分くらいから始めて、約30分で8曲を歌った。(※はリクエスト)
「冬が来る前に」
「少年時代」
「終着駅」
「わかって下さい」
「銀色の道※」
「君恋し※」
「熱き心に※」
「夏の終わりのハーモニー※」
赤れんがアーティストと違って、パフォーマンス時間は30分以内に限定される。気ままな進行は許されず、起承転結をある程度は意識する必要がある。しばし遠ざかってはいたが、すぐに感覚は取り戻した。秋に関わる歌を中心に歌い進む。
騒音トラブルがここでも例外ではなく、今回は普段よりもPAのボリュームをさらに3割ほど絞り、置く位置も通りから遠ざけた。反対に立ち位置はやや前にして、どちらかといえば生音に近いイメージで歌ってみた。
事前に自宅で何度かテストしたこともあって、この試みはある程度成功したように思える。
1曲目から立ち止まる人はそれなりにいて、4曲目の「わかって下さい」を歌い始めると、ときどき聴いてくれる若い男性が目の前に立つ。てっきりネットで私のエントリーを調べたのかと思い、歌い終えて確かめると、単なる偶然だという。
最初の出会いでCDを買ってくれて、ツイッターでも相互フォローしている。若さに似合わず懐メロ系が好きな方で、その後3曲をその男性のリクエストで歌う。
「銀色の道」では10名くらいの人が集まってきて、終わると盛大な拍手。チカチカで拍手を貰うのは、随分久しぶりのような気がする。結果としてこれがこの日最高の集客だった。
ラスト近くで現れた同年代の女性からは、季節にピッタリの「夏の終わりのハーモニー」のリクエストが出る。久しぶりに歌ったが、なぜか気持ちが入って、満足のゆく出来。女性にも大変喜んでもらえた。
場をマジシャンに譲って機材を片づけていたら、「熱き心に」を熱心に聴いてくれた女性が「差し入れです」と紙袋を差し出す。なんと、地下街にあるカフェの本格珈琲だった。
先週の赤れんが広場でのシイタケに引き続き、品物での差し入れ。投げ銭やCD購入も嬉しいが、食べ物関連の差し入れには、ちょっと別の有難味を感じるから不思議。
大いに気をよくし、35分後の15時10分くらいから第2ステージ開始。25分強で8曲を歌った。
「ボラーレ」
「ビリーヴ」
「君をのせて」
「いちご白書をもう一度」
「糸」
「異邦人」
「恋の町札幌」
「時の流れに身をまかせ」
第1ステージが思いがけない手応えだったので、さぞや第2ステージも…、と期待して歌い進んだが、反応があったのは2曲目まで。以降は立ち止まる人が皆無というスランプに陥り、カンフル曲を続けたり、演歌系への路線変更を試みたりしたが、閑古鳥状態は最後まで変わることがなく、そのあまりの落差に、さすがに力が抜けた。
この日は都心近くの病院に入院している母に届ける品があり、早々に打ち切って撤収することに。
長く続いたチカチカでの頭打ち感に、ようやく光明が見え始めたと一時は思ったが、後半でまた逆戻りしてしまったようだ。
ただ、PAの音量設定と立ち位置に関しては、今後につながる成果があったように思える。割当枠減少の関係で、次回演れるのは来年になるかもしれないが。
この日共演したマジシャンはパフォーマー最年少の現役高校生だったが、巧みなトークと技で上手に人を集めていた。若い力の台頭を実感する。
チカチカパフォーマンスでの自分の役目はもう終わった感がしないでもないが、ライセンスの残る来年3月までは、あと何回か歌ってみる。