街角100ライブ


124 チカチカ☆パフォーマンス103th
   「リクエストラッシュ」
/2016.6.24



 6月2度目のチカチカパフォーマンスに参加。今回は初めて平日での前後半を通してエントリーした。
 平日前半の開始は11時で終了は15時半、続く後半は15時半〜20時である。合計9時間という長丁場だが全部演る必要はなく、各枠に対して1ステージ30分が最低ノルマだ。

 それでも長くなるのは間違いないので、やや遅めの13時過ぎに出発。久しぶりに地下鉄経由で行き、広場入りは14時20分ころ。共演のパフォーマーがちょうどステージを終えたところで、素早く設営してただちに始めることになった。
 14時30分から始め、およそ30分で8曲を歌う。


「酒と泪と男と女」
「さくらんぼの実る頃」
「さよならはダンスの後に(初披露)」
「さよなら大好きな人」
「しあわせになろうよ」
「時代」
「サン・トワ・マミー」
「熱き心に」


 時間帯としては決して悪くないはずだったが、なぜか反応はほとんどなかった。人通りそのものが少なく、リクエストスタンドに興味を示して立ち止まっても、すぐに立ち去ってしまう。
 リクエスト一覧から、「さ」で始まる曲を適当に歌ったが、選曲が少し地味だったきらいはある。途中からメジャーな曲を連発したが、反応は変わらなかった。
 外が暑くも寒くもない過ごしやすい陽気で、イベントが開かれている大通公園や旧北海道庁に人が流れている可能性もあった。

 共演のパフォーマーも集客に苦戦していて、早めの終了となる。40分の待ち時間をはさんで、15時40分くらいから第2ステージ開始。30分で10曲を歌う。
(※はリクエスト)


「時をかける少女(初披露)」
「想い出がいっぱい」
「さよならの夏」
「ビリーヴ」
「恋の町札幌※」
「異邦人※」
「モルダウの流れ※」
「冬が来る前に(初披露)※」
「コンドルは飛んで行く(オリジナル訳詞)※」
「ワインレッドの心※」


「集客に困ったらキッズメニュー」というのが最近のパターンなので、それに沿って第2ステージではキッズメニューを選択した。
 3曲目の「さよならの夏」で、すっと近寄ってくる和服姿の中年女性が目に入った。熱心にリクエスト用紙を眺めている。「ビリーヴ」を歌い終えて声をかけると、「恋の町札幌」を、との希望。この曲はよくリクエストが出て、いつしか得意曲のひとつになった。
 歌っていると、じわじわ人が集まってくる気配。これがきっかけで、次々とリクエストが飛び出し、人もどんどん増えて、久しぶりに20人近くに達した。第1ステージの閑古鳥状態がウソのようで、これだから路上ライブは分からない。

「異邦人」あたりから、1曲毎に盛大な拍手をいただく。ほとんどワンマンライブの様相である。この日は喉の調子がいまひとつで、高音部がやや不安だったが、歌い進むうちにそんな懸念は吹き飛んだ。
 同年代の男性から望まれた「コンドルは飛んで行く」、リクエスト一覧にはないが、裏メニューにはちゃんと存在する。数年ぶりに歌ったが、うまく演れた。
 このステージでは過去にほとんど出たことがない珍しいリクエストが続出。これまた不思議な流れだ。

 ステージ終了後、「まさかモルダウをこんなところで聴けるとは」「声に独特の味がある。聴くと自然に涙が流れる」等々、身に余る言葉をいただく。CDも4枚売れた。

 共演のジャグリング系パフォーマーが帰り、広場には私一人となった。18時から私以外で唯一の音楽系パフォーマー「ディセプティブケーデンス」が演ることになっていたが、時計は16時を過ぎたばかりで、まだ2時間近くもある。持参の文庫本を読んで、しばし時間をつぶす。
 17時から第3ステージ開始。1日に3ステージ演るのも久しぶりだ。30分で9曲を歌う。


「あなたならどうする」
「アビーロードの街」
「亜麻色の髪の乙女」
「雨が空から降れば」
「雨の物語」
「いちご白書をもう一度」
「神田川※」
「糸」
「青葉城恋唄※」


 第2ステージが盛況で売上げも抜群だったので、第3ステージは気楽なおまけステージのような気持ちで始めた。
「青葉城恋唄」を歌うつもりで譜面を繰っていたら、ふと目についた別の曲から歌い始めることに。2曲目から自然にフォーク路線となり、そのまま突っ走っていたら、それなりに人が集まってきて、リクエストもいただく。歌うつもりでいた「青葉城恋唄」のリクエストが最後に出て驚いた。
 人々が家路を急ぐ難しい時間帯としては、上出来の集客だった。

 30分経って共演の女性ユニット2人が広場に現れる。事務局での手続きやスタンバイに時間が必要で、5分休憩したのち、オリジナル3曲を場のツナギとして歌った。

「雨ニモマケズ抄」
「森の記憶」
「あなたに会いに」


 その後、女性ユニットが初めて使うというミキサー(機種は私が教えてあげたもの)の調整をやる。ボーカルマイク2本とベースのバランスを取るのに苦心したが、開始予定の18時までに何とか間に合った。
 18時半まで付き合って、撤収。数えてみたら、計30曲も歌っていた。初めてトライした平日の前後半通しパフォーマンス、予想を超える収穫があった。



125 チカチカ☆パフォーマンス104th
   「天国と地獄が交差」
/2016.6.28



 6月2度目のチカチカパフォーマンスに参加。今回は前半枠だけのエントリーで、オニギリ持参で正午少し前に家をでる。
 すっきり晴れて気温も上昇。緑濃いガード下の遊歩道を歩くと、汗ばむほどだ。あとで調べたら、26.6度の夏日を記録していた。

 事務局に手続きに行くと、共演パフォーマー2組はまだ誰も来ていないという。騒音計と看板2つを抱えて地下通りへと移動。素早く機材を設営し、珍しく一番手で13時10分から始めた。
 およそ30分で10曲を歌う。(※はリクエスト)


「時をかける少女」
「ドミノ」
「時の流れに身をまかせ」
「Too far away」
「時の過ぎゆくままに」
「長崎は今日も雨だった」
「どうにもとまらない」
「どうぞこのまま」
「恋」※
「想い出がいっぱい」※


 6月上旬の同じ午後の早い時間帯では、まるでノレンに腕押しの反応だった。今回も過度な期待はせず、「時をかける少女」をキーワードに、リスト前後の曲を適当に見繕って歌う。
 予想通り、3曲目までは全く手応えがない。腹をくくって歌い進んでいたら、4曲目くらいからチラホラ立ち止まる人が現れる。そうするうち、顔見知りの常連客がやってきて、「外は暑いですよ〜」などと声をかけてきた。

 目に止まった「どうにもとまらない」をしばらくぶりに歌い始めたら、通りのあちこちからザワザワと人が集まってくる気配がする。曲間で目を上げたら、あっという間に15名ほどに達していた。終わると盛大な拍手。いったい何が起こったのか…?
 ステージはすでに終盤に差し掛かっていたが、ここからお客さんと会話のキャッチボールをしつつ、歌い進む。曲間にまで拍手をもらい、リクエストも出た。CDも2枚売れて、予想をくつがえす盛況。全く何が幸いするか分からない。

 その後、やや遅れてやってきた共演のパフォーマーにステージを譲ったが、こちらも盛況だった。
 記録によると、13〜14時あたりに外気温がピークを迎えている。暑い屋外よりも涼しい地下通りへ…、と人が流れたのかもしれない。

 40分の待ち時間をはさみ、14時20分から第2ステージ開始。およそ25分で8曲を歌う。


「ありがとう」(初披露)
「思い出のグリーングラス」
「カントリー・ロード」
「君をのせて」
「ビリーヴ」
「さよならの夏」
「オー・シャンゼリゼ」
「空も飛べるはず」


 前回、この時間帯は大苦戦した。しかし今回は第1ステージの勢いがある。その再現を期待し、構成も得意のキッズメニューを選択した。
 マイナス要因はないはずだったが、意に反して人は全く寄ってこない。興味を示してリクエスト用紙をじっと眺めても、歌の途中でプイと消えてしまう。これでは声のかけようがない。悪いときのパターンだ。
 最後の「空も飛べるはず」になって、ようやく若い男女が間近で聴いてくれたが、あまりに立ち上がりが遅い。

 外気温の変化が、果たして集客に関わっているのか分からないが、これで2回続けて14時半〜15時の時間帯に大苦戦を強いられた。前回はその後のステージで盛り返し、いい気分で終えられたが、今回はその真逆の生煮え状態で終了。気分としてはスッキリしない。
 実は第2ステージ前に、受けがよかった第1ステージと全く同じ構成でやろうかと、一瞬迷った。リクエスト以外で同じ日に同じ曲は歌わないようにしているので、その原則に従ったが、次回はちょっと考え直してみる。

 天国と地獄の両者が交差するのが路上ライブの摩訶不思議。前回もそして今回も、その両方を垣間見た。



126 チカチカ☆パフォーマンス105th
   「チカチカ夏バテ模様」
/2016.7.1



 7月最初のチカチカパフォーマンスに参加。3日前にも歌ったばかりで、中2日でのライブは還暦シンガーにとって、やや厳しい。
 しかし、7月は地下広場での催しが目白押しらしく、割当て枠が極端に少ない。競争率の高い土日枠は避けるとすれば、残りの平日枠はわずか3日間しかなく、選択する余地は多くない。

 前半枠のみのエントリーで、外は午前中から27度を超す暑さ。早く始めて早く終えたかったので、前回よりもさらに早く家を出る。  広場到着は12時40分ころ。前回は13時で一番だったが、今回は共演パフォーマー2組がすでに会場入りしていた。先着順にパフォーマンスするのが基本ルールなので、始められるのは早くても14時あたりか。
 数分の出遅れが痛いが、待ち時間に隣の北3条広場で開催中の「リサイクルアート展2016」を観に行くことにした。

 廃材を使ったこの作品展には、初回だった昨年2作品を応募し、うち1点が一次選考を通過したが、最終選考には残れなかった。
 今年も案内が送られてきたが、いまはイメージが音楽活動に向かっているらしく、いい発想が思い浮かばずに断念。しかし、この種の作品展を見るのは好きである。

 応募総数が170点を超えたそうで、昨年を上回る力作ぞろい。今年は特に中学生の部に素晴らしい作品があった。「イメージを形にする」という一点では、アートも音楽も基本的には同じ。いい刺激になった。

 2組のパフォーマンスのあと、14時ちょうどからようやく出番となる。このところ2度続けて14時台の集客がよくない。直前のパフォーマーの集客もいまひとつだった。覚悟して歌い進む。
 30分弱で9曲を歌う。(※はリクエスト)


「恋する夏の日」
「花の首飾り」
「サルビアの花」※
「シバの女王」(初披露)※
「草原の輝き」
「どうにもとまらない」
「アカシアの雨がやむとき」
「男と女のお話」
「恋の町札幌」


 時間的に2ステージ演るのは難しく、1ステージ限定である。バラード系の曲を集めて進めるつもりだった当初の予定を変更し、夏らしい元気な曲を中心に歌うことにする。
 苦戦覚悟のはずだったが、2曲目で熱心に聴いてくれる同年代の女性が現れ、終わるとすぐにリクエストが2曲続けて出る。「シバの女王」は1年前にリクエストが出て、その後レパートリーに加えたが、確かめたら全く別の方だった。
 幸先いい出だしだったが、この女性が去るとパッタリと人は途切れた。ここ2回続いた「魔の時間帯」の再現である。

 6曲目に前回抜群の集客を呼んだ「どうにもとまらない」を歌ってみる。効き目はやはり絶大で、数人の聴き手が集まってきたが、今回はなぜか曲が終わるとすぐに立ち去ってしまう。効果は限定的だった。

 ラストの「恋の町札幌」でも数人の女性が集まってきて拍手をくれたが、残念ながら持ち時間が切れ、リクエスト等の交流をしかけるには至らない。外は7月下旬なみという暑い日で、ひと足早く夏バテがやってきた感。
 打開策として、苦手な午前中にでもライブを仕掛ける時期到来か。