街角100ライブ


105 チカチカ☆パフォーマンス86th
   「急増男女ユニット」
/2015.12.14



 12月2度目、第9期3度目のチカチカパフォーマンスに参加。幸いに天候に恵まれ、街から雪は消えた。まるで関東の冬のような、すっきり晴れ上がった青空だった。
 前回よりかなり早めに会場に着いたが、すでに共演のジャグラーはち君が来ていた。最初にはち君のパフォーマンスがあり、2番手として14時25分から第1ステージ開始。およそ25分で7曲を歌った。(※はリクエスト)


「レット・イット・ビー」※
「季節の中で」
「舟歌」※
「バス・ストップ」
「ワインレッドの心」※
「小樽のひとよ」
「傘がない」※


 この日は最近デイサービスで知り合った同年代のOさんが14時から会場に来てくれていた。デイサービスやチカホを含めて、ライブへの立会いは都合4回目。ありがとうございます。
 偶然この日が誕生日ということで、待ち時間にリクエストを伺ったら、「レット・イット・ビー」がいいと言う。歌詞に「マリア」が出てくるので、この日の「お勧め」にたまたま入れてあった。

 本番では「ハッピーバスデイトゥーユー」のワンフレーズに続けて歌うという趣向をこらす。とても喜んでもらった。リクエストの多くはOさんからのものだが、こんな日もある。

 休憩中にもう一人の共演、パントマイム飛花さんが現れる。ステージは交代制なので、長い休憩をはさんで、第2ステージは16時20分という遅い時間から始まった。
 およそ25分で6曲を歌う。


「大空と大地の中で」
「夜霧よ今夜も有難う」
「365日の紙飛行機」
「白い冬」
「巡恋歌」
「ワインレッドの心」※


 16時を過ぎると地下の人通りはめっきり減り、通る人も帰宅を急ぐ。3曲目までは誰も立ち止まらない状況が続いたが、充分予想していたことなので、めげすに淡々と歌い継ぐ。
「白い冬」を歌っていると、20歳くらいの若い女性が立ち止まって、熱心にリクエスト一覧を見ている。そのまま続けて「巡恋歌」を歌ったが、何か言いたげな目線を投げかけてきた。

 歌い終えるとすかさず近寄ってきて「中森明菜の『十戒』という曲は歌えませんか?」と尋ねてきた。聞けば目下音楽学校に通っていて、ギター弾き語りで「十戒」を練習中であるらしい。
 明菜のリクエストは過去に一度もなく、「セカンド・ラブ」がリストに載せてあるだけだが、それではNG。しばしのやり取りのすえ、「今日のお勧め」にある「ワインレッドの心」でもいいという。
 この日2度目のリクエストだったが、ならばと準備すると、可能なら私も歌いたい。しかも、リードボーカルで、と続ける。

 何とも積極的な女性で、ギターとマイクを使って客が一人で弾き語るのはルール上NGだが、私とのコラボで1曲限定なら、過去にも一度例がある。快諾してキーをまず調整したが、女性と男性のキーはそもそも大きく異なるのが常。
 普段は5カポのAmでこの曲を歌っている。最高音部でテストした結果、カポなしのAmならいけそう、との結論。希望通り、彼女がメインで私がギター伴奏、要所でサブボーカルという急増ユニットで歌った。

 音楽学校に通ってるだけあって、さすがに声は伸びやか。声量も抜群で、この曲によく合っている。めったに見られない孫娘と祖父のような男女ユニットなので、結構な人が集まってきた。
 閑古鳥状態と覚悟していた終了間際に怒ったハプニング的コラボ。これぞ、何が起きるか予想できないチカチカパフォーマンスの面白さである。




106 チカチカ☆パフォーマンス87th
   「厳寒のチカチカ」
/2016.1.25



 今年初めてとなるライブをチカチカパフォーマンスとして実施した。およそ1ヶ月ぶりのライブだったが、あいにく前夜に鼻水と悪寒が止まらず、軽い風邪の症状と思われた。
 連続した「お接待」の疲れも少しはあったかもしれないが、キャンセルは避けたかったので、薬とショウガ湯を飲んで早めに床についた。

 一夜明けて症状は収まっていたが、外が今年一番の寒さ。近隣のアメダスでは最低気温がマイナス16.4度を記録した。大寒波が日本列島を襲っていて、南の島でも記録破りの雪が降ったらしい。
 何とか歌えそうだったので、厚手のセーターとインナータイツで武装。背中にはホッカイロを貼って出かけた。

 この日は3組の共演で、広場への到着順に従って、私の出番は2番目。14時40分から歌い始め、およそ25分で8曲を歌った。


「カントリー・ロード」
「時代」
「いとしのエリー」(リクエスト)
「涙そうそう」
「仰げば尊し」
「さくら(直太朗)」
「なごり雪」
「サボテンの花」


 厳寒で時折激しく雪が降るという悪天候にも関わらず、人通りはそれなり。このところチカホでの集客には慢性的な頭打ち感があるが、1番目に演ったジャグラーの方が抜群の集客で、(もしや…)と淡い期待を抱かせた。
 しかし、いざ歌い始めると立ち止まる人はごくわずか。以前は多くの人を集めた実績あるセットリストをなぞったにも関わらず、拍子抜けの手応えだった。
 それでも聴いてくれる人がゼロという時間帯はなく、リクエストもいただいたので、よしとすべきかもしれない。

 この日はマイク前3メートルくらいの近い位置に持参したロープを床に置き、暗黙のステージ境界線にしてみた。立ち止まってくれた方は大半がロープ近くまできてくれたので、ある程度の効果はあった。
 リクエスト用紙スタンドはロープの端に置き、これまた近寄ってくれることを期待したが、従来通り地下通りと広場の境界ぎりぎりの位置に置くほうが、集客全体としては勝っていたかもしれない。

 さらに今回は「今日のお勧め」なしで演ってみたが、これに関しては評価がはっきりしない。リクエストスタンドを従来の位置に置き直し、再度試してみるべきか。
 喉を含めた体調がいまひとつだったので、今回はワンステージのみで撤収。それでも家に戻ってから睡魔に襲われ、居間のベンチでしばしうたた寝してしまった。やはり疲れは相当溜まっていたようだ。




107 チカチカ☆パフォーマンス88th
   「初心に戻って等身大」
/2016.2.18



 今年2度目のチカチカパフォーマンスに参加。当初は他の予定で埋まっていた会場枠が、キャンセルがあって急きょ開放された。2月はライブの予定がほとんどなく、ライブ感を調整したい気持ちもあってエントリーを決めた。
 ひたすら自宅で練習を重ねることも必要だが、歌はやはり人前で歌ってこその世界。このところチカホでは集客的に手詰まり感が強いが、たとえ聴き手がゼロでも、街角で歌うことの意味は充分にある。

 この日も枠一杯の3組がエントリー。珍しく事務局での手続きが一番で、トップで演らせてもらうことになった。
 14時2分くらいから歌い始める。演歌系の曲を中心に、およそ25分で8曲を歌った。(※はリクエスト)


「ラブユー東京」
「石狩挽歌」
「釜山港へ帰れ」
「宗右衛門町ブルース」
「愛人」
「ビリーヴ」※
「圭子の夢は夜ひらく」
「ダスティン・ホフマンになれなかったよ」※


 寒さもやや緩み、この時期にしてはまずまずの陽気。中高年の外出を期待して、まずは演歌系の構成で臨んだが、そんな思惑は肩透かしを食った。関心を示す人はいても、立ち止まる人がなかなか現れない。

 この日は気分転換もかねて、チカホでは久しぶりにバンダナを締めた。リクエストスタンドの位置は通り近くに戻し、看板系の備品はギターケースに集中させ、シンプルにマイクスタンド前に置くだけにした。「今日のお勧め」もやめ、活動を始めた初期の頃のスタイルに、限りなく近づけてみた。
 しかし、そんな苦心の対策も、あまり効果的ではなかったらしい。

 5曲目になってようやく、中年女性が立ち止まる。視線があって、「ビリーヴ」のリクエストをもらった。得意曲のはずが、2番の歌詞を途中で見失った。集客に気を取られすぎて、肝心の歌で集中力を切らすという失態。いただけない。

 こんなときは無理せず早めに打ち切ってしまうに限ると考えていたら、7曲目で目の前に顔見知りの中年女性がマイク前に立つ。以前に2度も熱心に聴いてくれた方で、ある意味で私の熱心な「ファン」の一人だった。
 持ち時間が迫っていたので、最後にかの女性が最も好きな「ダスティン・ホフマンになれなかったよ」を歌う。チカホをいつも散歩コースにしているそうで、「いつまた会えるかと思ってましたが、歌を聴けてよかった」と、喜んでもらえた。

 2組のジャグラーのパフォーマンスを挟んで、15時40分くらいから第2ステージを始める。昭和歌謡系の女性歌手の曲を中心に、およそ25分で8曲を歌う。


「万里の河」
「時代」
「パープルタウン」
「別れの朝」
「どうぞこのまま」
「木綿のハンカチーフ」※
「アカシアの雨がやむとき」
「天使のウィンク」


 いつもなら集客的に苦戦する時間帯だが、なぜか第1ステージに比べて人の集まりは格段に向上した。2曲目から若い女性が間近で熱心に耳を傾けてくれ、それに引き寄せられるように、曲ごとに入れ替わりで人が立ち止まってくれた。
 4曲目の「別れの朝」では10人近くに達する。その後も聴き手がゼロになることはなく、かの女性は最後まで聴いてくれて、リクエストもいただいた。

 チカホでのライセンスが3月上旬で打切りとなるので、ひょっとするとこの日が最後のチカチカパフォーマンスとなる可能性もある。
 初期の頃の50人を超える集客など望むべくもないが、現状の自分を等身大で映し出す満足すべきライブだったと自己評価する。