街角100ライブ


094 チカチカ☆パフォーマンス75th
   「月曜に大ハズレなし」
/2015.5.18



 5月2度目のチカチカパフォーマンスに参加。1度目は地上版のアカプラが会場だったので、地下広場では4月末にやって以来、3週間ぶりである。
 長い地下広場での低迷状態を脱したのが図らずも月曜だったので、今回もそれに習って月曜にエントリーした。

 この日は枠いっぱいの3組がエントリー。会場入りが2番目だったので相談の結果、2番目に演ることになる。
 最初のパフォーマーがなかなか終わらず、私が歌い始めたのは、かなり遅めの14時50分あたりから。ルール通り、25分で以下の8曲を歌う。
(※はリクエスト)


「時の過ぎゆくままに」
「空港」
「ブルーライト・ヨコハマ」
「青葉城恋唄」※
「野風僧」※(初披露)
「夜霧よ今夜も有難う」
「時の流れに身をまかせ」※
「思い出のグリーングラス」※


「月曜の北4条広場に大ハズレなし」のジンクス通り、歌い始めるとすぐに人が集まってきて、4〜5曲目あたりで10人ほどに達する。集客に慢性的な頭打ち感のある最近としては多いほうで、その後も聴き手が途切れることはなかった。
 前回同様に、事務局から貸与の看板横にリクエスト用紙を置く。今回からは組み立て式の椅子を転用した専用品に変えたが、より見やすくなって効果的だった。

 2曲歌った時点で積極的に声をかけ、それに応じて続々リクエストが出る。無駄なMCは省いてトントン歌い継ぎ、持ち時間の中で効率的に8曲を歌った。

 1時間休んで、第2ステージを待つ。この日は他のジャグリング系パフォーマーも一様に苦戦していて、前半は演じても演じても人々は関心を示さないという、寒い状況だった。古株のパフォーマーと話したが、チカチカパフォーマンスも大きな分岐点に差し掛かっている気がしてならない。
 休憩時には作りたての組み立て式椅子を初めて使ったが、壁を背にしてもたれかかると、非常に楽だった。長い待ち時間も苦にならない。

 16時15分から再び歌い始める。およそ25分で6曲を歌った。


「ボラーレ」
「バラ色の人生」
「アメイジング・グレイス」
「レット・イット・ビー」(オリジナル訳詞)
「ケ・セラ・セラ」
「オー・シャンゼリゼ」


 1曲目を歌い始めたとたん、中年女性が間近に近寄ってきて、熱心に聴いてくれる。終わると、「いまの曲は、このCDに入ってますか?」と尋ねてきた。著作権の関係で、オリジナルしか入っていない旨を告げたが、それでも「もっと聴きたいが、時間がないのでゆっくり家で聴きます」と、CDを買ってくれた。
 このやりとりで歌がしばし中断してしまったが、1曲聴いただけでCDを買ってくれるのは、大変ありがたいお客様である。

 実はこの日、出掛けの練習中に腰に違和感を感じた。持病のギックリ腰の前兆で、GW中の過酷なDIY、その後の行楽ざんまいや畑仕事などの疲れが相当溜まっているらしい。
 用心して腰にコルセットをはめてきたが、腰をかばうせいか、声の調子はいまひとつ。持参した椅子が大いに役だった。

 16時過ぎの「魔の時間帯(あくまで私にとって)」に重なったこともあって、第2ステージでの集客は激減した。終了間際になって急に人が集まってきたが、身勝手に延長するわけにはいかない。ぴったり持ち時間内で打ち切った。
 万全の体調ではなかった割に、集客も売上げも最近の傾向としては、まずまず。やはりジンクスは生きている。




095 チカチカ☆パフォーマンス76th
   「暑さが味方した?」
/2015.5.29



 今月3度目のチカチカパフォーマンスに参加。季節の変わり目なので衣装にちょっと悩んだが、外に出て確かめると、意外に暑い。
 予定していたハーフジップのニットジャケットをやめて、長袖シャツの上にベストをはおり、ストールもやめて、代りにバンダナを巻くことにした。

 今日の会場は珍しくも北3条広場。イベントに最適の人気会場なのでチカチカパフォーマンスの割当てはほとんどないが、今期初めて開放された。
 曜日に加えて、場所の要素はマンネリ化を打開する大きな決め手と思っているので、迷わずエントリーした。

 かなり早めに着いたが、共演のジャグリング系若手パフォーマーがすでに会場入りしていた。しかし、暑さ対策の準備に手間取りそうだというので、私がトップを務めることに。
 14時ちょうどから歌い始め、第1ステージでは演歌系昭和歌謡を中心に、25分で9曲を歌う。
(※はリクエスト)


「ラブユー東京」
「宗右衛門町ブルース」
「つぐない」
「バス・ストップ」
「時の流れに身をまかせ」※
「恋のしずく」
「ブルーライト・ヨコハマ」
「男と女のお話」
「恋の町札幌」


 3曲目まではノレンに腕押しの無反応状態が続く。天気のいい日は地下通りに人は集まらないのが一般的傾向なので、(今日はダメかも…)と弱気の虫が騒ぐ。金曜日に歌ったこと自体が過去にほとんどなく、北3条広場のデータもごく少ないので、判断がつかない。
 ところが、4曲目で急に人が集まってきた。通りから目立つように先日改良し、100均のLED灯までぶら下げて念を入れたリクエスト用紙スタンドに、何も案内してないにも関わらず、人が群がっている。思わぬ効果だ。

 そのうち、40代くらいの女性がリクエスト用紙を手に、笑顔で近寄ってきた。ちょうど間奏のときだったので、すかさずこちらも笑顔で応ずる。
「何かリクエストございますか?」

 最近リクエストの多い「時の流れに身をまかせ」だった。たまたま譜面が近くにあったので、「バス・ストップ」は1番だけで割愛し、ただちに応ずる。人がじわじわ増え始めたので、珍しくフルコーラスを歌った。
 終わってから女性に、「浅田真央さんが休養中にこの曲で随分励まされたそうですね」と声をかけると、「そうなんですよ〜、聴けてよかったです」と、うれしそう。
 この種のちょっとした言葉かけが非常に大事であると、最近ようやく分かってきた。そのためには、曲に関する情報収集も欠かせない。

 その後、終了まで聴き手が途切れることはなかった。若手のジャグラーは半袖シャツでも「暑い暑い」を連発していたが、私は年のせいか、準備していった衣装でちょうどよかった。
 しかし、あとで中心部の気温を確かめてみると、今季最高の29.6度を記録していた。真夏なみの温度で、急な暑さにたまらず、人々は逆に涼しい地下通りへと流れてきたようにも思える。だとすれば思いがけない集客は、怪我の功名のようなものだ。

 30分休んで、15時から第2ステージ開始。この日は3組の共演だったが、3組目のパントマイマーの会場入りが遅れていて、急きょ飛ばして演ることになる。
 フォーク系を中心に、25分で7曲を歌う。


「風来坊」
「さよなら大好きな人」(初披露)
「ワインレッドの心」(初披露)
「Too far away」
「大空と大地の中で」
「やさしさとして思い出として」
「桃色吐息」※


 第2ステージでは集客が激減するのがこのところの傾向なので、初披露のややマニアックな曲を連発した。ところが予想外に人が集まってくる。特に3曲目の「ワインレッドの心」では一気に10人を超えた。

 もともとは春先にデイサービスでリクエストが出て、当時は応じられず、その後レパートリーに加えたもの。難解な曲だが、歌ってみてよかった。デイサービスでのリクエストは世のニーズをよく反映しているものだと感心させられる。

 その後も聴き手が途切れることはなく、ラストに出たリクエスト「桃色吐息」を歌い始めると、さらに人は増え続け、久々に20名に到達。
 もともと得意な曲だったが、リクエストを受けたのは初。曲の展開が「ワインレッドの心」に似てなくもなく、この日はこの種のややビートの効いた曲調が人々の心をとらえていたように思える。




096 チカチカ☆パフォーマンス77th
   「地上と地下のダブル路上」
/2015.6.22



 1ヶ月ぶりに路上ライブで歌った。6月に入ってから依頼型のハードなライブスケジュールが続いていて、路上系の構成メニューからは遠ざかっている。ある種の「勘」を取り戻すためには、しばしの調整時間が必要だった。

 諸事情により、この日は場所と時間を変えて2本のライブをこなす予定で、最初は旧道庁前赤レンガ広場での、いわゆるアカプラパフォーマンス。幸いに暑くも寒くもなく、風もほとんどない。外で歌うには絶好の条件である。

 今年になって2度演ったアカプラパフォーマンスは、全て休日だった。この日は平日なので周辺のビル街に配慮し、広場の開放時間は昼休みの1時間に限定される。
 14時からは場所を変え、地下広場で通常のチカチカパフォーマンスもやる予定だった。同じ日に地上と地下で連続2枠をエントリーをするのは初めてのこと。
「特別枠活動者」を維持し続けるには、半年で最低4枠、年平均で20枠以上の活動をする必要がある。7月以降は広場の割当てが激減する。やれるうちに、少しでも活動実績を積んでおきたかった。

 早めに起きて調整したが、いまひとつ喉の調子が悪い。実は明け方に寒くて目が覚めた。掛け布団が厚すぎたのか、はねのけてパジャマひとつで寝ていた。不注意による寝冷えである。
 声が出ないわけではなく、出にくいだけ。どうにかやれるだろうと、当日キャンセルだけは回避した。

 事務局で手続きを済ませ、11時55分に広場に到着。展示部門担当の指輪職人チュウゲンさんがすでに会場入りしていた。
(平日昼のパフォーマー部門は先着1名限定で、共演はない)

 昨秋と同様に、旧道庁を正面に見てスタンバイしたが、電子譜面の液晶に空が反射し、輝度を最大に上げてもまるで読めない。(なぜだろう…)と、よく考えてみたら、昨年は札幌国際芸術祭の展示物である巨石が背中にあって、格好のブラインドになっていたらしい。
 やむなく大きな木が影を作っている北側の花壇前に移動。準備に手間取ってしまい、やや遅れて12時10分から歌い始める。
 前半の25分を洋楽中心に7曲、後半20分をフォーク中心に5曲、合計45分で12曲を一気に歌った。(※はリクエスト)


《前半〜洋楽系》
「ボラーレ」
「アメイジング・グレイス」
「カントリー・ロード」
「思い出のグリーングラス」
「河は呼んでいる」
「さくらんぼの実る頃」
「オー・シャンゼリゼ」

《後半〜フォーク系》
「大空と大地の中で」
「空も飛べるはず※」
「雪化粧※」
「季節の中で※」
「風来坊」


 ベンチに座る人、通り過ぎる人はそれなりにいたが、地下歩行空間ほど多くはない。快適なくつろぎ空間が整備されたとはいえ、まだまだ賑やかさには程遠いのが現状である。
 それでも関心を示してくれる人はそれなりにいた。だが、本格的に拍手やリクエストが飛び出したのは、実は後半のフォーク系の構成になってからである。これまでアカプラでは洋楽系が似合うと決め込んでいたが、そろそろ考えなおすべき時期かもしれない。

 ラスト近くに大型の機材を持って現れたプロカメラマン風の男性が、「風来坊」を最初から最後まで真正面から動画撮影していた。何かの取材のように見えたが、特に挨拶はない。他にも間近で写真撮影する人が多数いた。
 チカホでも同じ傾向だが、公的空間での無名シンガーの路上ライブ、肖像権などないものと考えるべき。

 折りたたみ椅子を転用したリクエストスタンドの改良版は、この日初めて使った。人の抜き取り作業では問題なかったが、単純な風で2度も倒れた。その都度横にいたチュウゲンさんが起こしてくださったが、事務局から貸与の看板に抱かせるようにして、ようやく安定した。
 横のベンチに座って熱心に聴いてくれた方と、終了後にしばしの歓談。その後機材をたたんで、次なる会場地下の北4条広場へと移動した。(後半に続く)




097 チカチカ☆パフォーマンス78th
   「喉に異変で歌中断」
/2015.6.22



(前回からの続き)
 昼休みを利用した旧道庁前赤レンガ広場でのアカプラパフォーマンスを終え、この日2つめの路上ライブ会場となる地下広場へと移動。位置的にはアカプラのほぼ真下で、移動時間はごく少ないが、周囲の景色は一変する。
 この日は月曜にも関わらず、地上も地下も人通りが少ないように感じられた。もしかすると、給料日直前ということが関係していたかもしれない。

 開始は14時なので、機材設営前にまずは腹ごしらえ。組立式の椅子に座り、途中のスーパーで買ったサンドイッチを食べる。広場と地下通りの境界に置いた看板には、予め準備しておいた「パフォーマンス開始は14時です」との紙を貼った。

 地下広場での共演はジャグラーのはち君だったが、開始時間が迫っても姿が見えない。自主判断で14時からトップで始めることにした。
 結果として45分間で計13曲を歌う。


「珍島物語」
「瀬戸の花嫁」
「愛人」
「夜霧よ今夜も有難う」(リクエストで2度歌う)
「恋のしずく」
「バス・ストップ」
「時の過ぎゆくままに」
「五番街のマリーへ」
「男と女のお話」
「空港」
「あなたならどうする」
「グッド・ナイト・ベイビー」


 地上では洋楽系→フォーク系と歌い継いだので、地下では演歌系→昭和歌謡系とつなごうかと、漠然と考えていた。
 最初の数曲は事前に決めておくが、以降は場の雰囲気に合わせて、目についた曲を適当に見繕って歌う、というのが最近のやり方だ。

 歌い始めると、2曲目あたりで喉に異変を感じた。イガイガした感じがあって、思うように声が出ない。実は地上でもそれはあって、ラスト近くに歌った「季節の中で」の高音部で、一部声が切れる、というトラブルがあった。
 明け方の寝冷えが影響していたのは間違いなかったが、3曲目の「愛人」でいよいよそれが顕著になり、やむを得ず歌を中断。幸いに、そこまでに立ち止まる人はいない。

 急きょ、看板横に置いてあったリクエストスタンドを撤去する。このまま歌い続けられるかどうか分からなかったし、少なくともリクエストを受けられる状態ではない。
 落ち着いて水を飲み、深呼吸。試しに少し歌ってみると、いけそうな感じがする。気を取り直して、「愛人」を最初から歌い直した。通りの遠くからそれを耳にした女性が、歌い終えると盛大に拍手をくれた。何とかいけそうだ。

 気持ちが落ち着いたせいもあったのか、喉はじょじょに普段のペースを取り戻した。それに応じて、立ち止まる人も増えてくる。
「夜霧よ今夜も有難う」では、途中から聴き始めた女性が歌い終えたとたん「いまのもう1回!」とリクエスト。この歌では以前にも同じことがあった。最近は独自の歌唱法にたどり着いていて、どこで歌っても手応えを感じる。

「バス・ストップ」を歌い始めると、どこか見覚えのある中年男性が立ち止まってじっと聴いている。終わると「《バス・ストップ》をここで聴くのは、今日で3度目です」と声をかけてきた。言われて気がついたが、以前にも声をかけてくれた方だった。
「いつも思うけど、菊地さんの《バス・ストップ》は、ちょっと普通のとは違ってますよね、どこかフォーク風というか…」
「よくそう言われます。なに歌ってもフォーク風、叙情歌風に聴こえる、と」

 つまりは、あらゆる歌を自分の中で「叙情的」にかみくだき、自己解釈してしまう、ということなのだろう。肩書きを尋ねられたとき、迷わず「叙情歌シンガー」と応ずる所以。このところ地区センターで定期開催中のリクエスト型コンサートも、「叙情歌サロン」ではないか。

 30分過ぎたあたりで、共演のジャグラーはち君が会場に現れる。準備が整うまでの間、1曲毎に声をかけながら歌い続けることに。  喉の異変という不安もあり、「グッド・ナイト・ベイビー」でこの日はラストにしようと歌っていたら、通りで手を振る見覚えのある顔。街作り系イベントで知り合ったハンマーダルシマー奏者のAさんではないか。
 以前にも別の広場で歌っていた際、偶然に通りかかったことがある。よくよく縁のある方だ。

 前回は1枚目のオリジナルCDを、今回は2枚目のCDを買っていただく。終了後、10月にご一緒する予定のイベントライブで、コラボをやるか否かの簡単な打合せをする。
 当初はふきのとうファンのAさんに合わせ、「やさしさとして思い出として」を提案していたが、ちょっと難しいとの返答。新たな候補として、「エーデルワイス」「アニー・ローリー」が挙がる。いずれも手慣れた曲なので、大きな問題はない。

 曲の途中で歌えなくなる、という前代未聞のアクシデントに遭遇したが、どうにか乗り切った。190万都市札幌でも意外に狭いことを改めて知った、何とも不思議な一日である。