街角100ライブ
088 チカチカ☆パフォーマンス69th
「検査食では歌えない」 /2015.3.10
3月最初のチカチカパフォーマンスに参加。翌日には1年ぶりの大腸内視鏡検査を控えているので、前日は検査食で過ごさなくてはならない。力の入るライブは避けるべきだが、記録を調べると、昨年も検査前日に1時間限定でチカホで歌っている。
幸いに、今日のエントリーは私一人。時間は自由にやり繰り可能なので、短めのワンステージ限定で演ることを決意。エントリーは前日ぎりぎりになってからだった。病院の指示通り、朝食は食パン1枚にハチミツを塗っただけ。いつものような牛乳は飲めず、指定された粒のないアップルジュースを飲む。
昼食と夕食は病院で購入した検査食。今回からメニューが少し変わったが、低カロリーであることに変わりはなく、2食合わせてわずか538Kcalしかない。朝食分を合わせても、おそらく普段の1/3程度。まあ、検査なので耐えるしかない。それでも会場の北4条広場に着くまでは、まだ元気があった。14時ちょうどから歌い始めたが、この日は昨夜からの激しい雨が降り続き、途中から雪に変わるという荒天。地下鉄内も閑散としていて、出歩くのは本当に用事のある人だけ、といった印象だった。
歌っても歌ってもまるで手応えがなく、立ち止まる人はごく少数。しかも滞留時間が短く、1曲終わるとすぐに去ってしまう。歌い進むうち、次第に脱力感に襲われた。手応えのなさからくる疲労感に、カロリー不足が拍車をかけた。
休憩なしで50分くらい歌ってそろそろ撤収どきと考え、それまでのフォーク&ポップス路線をガラリ変更し、演歌の「釜山港へ帰れ」を歌ってみた。2日前のデイサービスライブで受けた春向きの曲である。
すると、それまでの動きがウソのように、かなりの人が集まってきた。これに勇気を得て、続けざまに演歌を歌う。1曲毎に拍手歓声が湧き、どうにもやめにくい雰囲気になってしまった。身体は疲労困憊で、空腹で腹は鳴り、力が入らない。それでも求められるままに歌い続け、結果として75分で19曲を歌った。
「麦の唄」
「サボテンの花」
「いい日旅立ち」
「春雷」(初披露)
「なごり雪」
「赤いスイートピー」
「亜麻色の髪の乙女」
「花の首飾り」
「木綿のハンカチーフ」
「宗谷岬」
「夜が明けたら」
「男と女のお話」「釜山港へ帰れ」
「夜霧よ今夜も有難う」
「つぐない」
「ラブユー東京」
「宗右衛門町ブルース」
「夜霧よ今夜も有難う」(リクエスト)
「カサブランカ・ダンディ」
これほど消耗したライブは過去に記憶がないほどで、次回以降は検査前日のライブは避けるべきだと悟った。
それでも演歌に路線変更してからの7曲は、聴いてくれた方々との交流などもあって、なかなか楽しい時間だった。「夜霧よ今夜も有難う」は非常に受けて、最後になって「もう一回歌って」とリクエストされたほど。
聴き手の中に、以前にも別の広場で聴いたという女性がいて、「トムノさんには、やはりバラード系の曲が合ってますよ」と言われた。ありがたく記憶に留めたい。
089 チカチカ☆パフォーマンス70th
「笛吹けど踊らず」 /2015.3.17
3月2度目のチカチカパフォーマンスに参加。体調問題や内視鏡検査などの影響もあってか、このところ浮いたり沈んだり、出入りの激しいライブが続いている。
1週間前のチカチカパフォーマンスは完全なる「外れ」で、それは荒天のせいだと自分に言い聞かせていたが、一抹の不安は拭い切れない。幸いに天気はまずまずだったので、悪い要素はないはずだった。この日のエントリーは私だけ。いつもの北4条広場で14時ちょうどから歌い始めたが、まるで1週間前をそっくり再現したかのような手応えのなさ。時折り立ち止まる人はいるが、そこからぐいと近寄ってくる人が少なく、いてもごく短い時間で立ち去ってしまう。
手応えのないまま、いろいろ趣向をこらして延々歌い続けたが、最後まで停滞した流れは変わらなかった。結果として、ちょうど90分で24曲を歌う。《叙情歌路線》
「カントリー・ロード」
「涙そうそう」
「さくら(直太朗)」
「サクラ咲く」(オリジナル)
「さくらさくら」
「花(喜納昌吉)」
「なごり雪」
「時代」
「夏の終りのハーモニー」(リクエスト)
「レット・イット・ビー」(オリジナル訳)
《演歌路線》
「釜山港へ帰れ」
「夜霧よ今夜も有難う」
「つぐない」
「愛燦々」
「恋の町札幌(初披露)」
「柳ヶ瀬ブルース」
《昭和歌謡路線》
「時の過ぎゆくままに」
「ジョニィへの伝言」
「パープルタウン」
「バス・ストップ」
「ブルーライト・ヨコハマ」
「白いブランコ」
「抱きしめて」(オリジナル)
「青春時代」
前回、フォークを中心に歌い始めたのがよくなかったように思え、今回は1年前の同時期のチカチカパフォーマンス記録を参考に、出だしは当時手応えのよかった「叙情歌路線」を選択。曲目や曲順もほぼ同じ構成で歌った。
場所も同じで、違っているのは日にちが11日遅いこと、そして前回木曜だったのが火曜になったことくらいだ。しかし、人は集まってこない。業を煮やして一巡後に先週のチカチカで好評だった演歌に路線変更してみたが、こちらも今回は外れ。
最後に得意の昭和歌謡に切り換えたが、この日ばかりは何を歌っても「笛吹けど踊らず」状態が変わることはなかった。これで2回続けての「外れ」となり、つい気が塞いでしまう。いったいどうしたことか?
年度替わりで多忙な時期は歌どころではないのだろうと、自分を慰めてみる一方で、(自分の歌はもうここでは通用しないのでは…)と、疑心暗鬼になる。唯一の収穫は、尻上がりに喉の調子がよくなり、休憩なしで24曲を歌いきったこと。20曲を超えるといつも出てくる左手指のつりも全く起きなかった。
来月中旬に地区センターで実施の「叙情歌サロン〜春編」では、30分ずつ3ステージで24曲を歌う予定でいるが、同じ曲数を一気に歌ってしまったことになる。少なくとも体力面の課題は克服しつつあるようだ。
わずかな救いを支えに、また懲りもせずに歌い続けてゆく。