街角100ライブ


062 チカチカ☆パフォーマンス46th
   「慣らし運転」
/2014.2.25



 およそ1ヶ月ぶりにチカチカパフォーマンスに参加。2月は雪まつり系イベントで立て込んでいて、会場の割当て枠が普段の月よりも少なかった。「広場の空き時間を有効利用」というのがチカチカパフォーマンス本来の姿なので、これはやむを得ない。
 会場は北4条広場。JR札幌駅への連絡口の真横にあり、いつもなら寒風にさらされて、非常に寒い場所だが、この日は3月中旬の暖かな陽気。出かける際もタイツははかず、用心して持参した携帯カイロの出番もなかった。

 制限いっぱいの3組のパフォーマーがエントリーしていたが、一番乗りは私。13時35分には会場に入り、ゆっくりセットアップしていたら、ほどなくして、即興ダンスの宮脇さんが現れた。
 まとめて長い時間を演りたいという宮脇さんの意向だったので、私がトップで少し長めに演ることになる。14時ちょうどから歌い始め、昭和歌謡系の曲を中心に、およそ30分で9曲を歌った。


「サボテンの花」
「池上線」
「青春 II」
「白い想い出」
「赤いスイートピー」
「抱きしめて」(オリジナル)
「男と女のお話」
「年下の男の子」


 冬から春に移り変わる微妙な時期なので、曲の構成もそれに準じたものでまとめた。リストでは8曲だが、オリジナルの「抱きしめて」を途中から聴き始めた中年女性が、「いまの歌、もう一回聞かせて」と、再度のリクエスト。初めてのことに戸惑いつつも、続けて2度歌った。

 かの女性、「心に染みる声」と喜んでくれ、お年はいくつですかとか、プロですかとか、普段どこで歌ってますかとか、絶対売れますよとか、話が止まらない。その都度丁寧に応対すると、最後にCDも買ってくれた。
 急ぐので、とその場をいったん離れたが、続けて歌った「男と女のお話」で足を止め、また戻ってきて「この歌、好きよ〜」と熱心に聴き始めた。
 結局最後まで聴きとどけてくれたが、何とも不思議な出会いである。

 この日の人通りは多かったが、25日ということで皆忙しいのか、足を止める人は先月末に比べて格段に少なかった。聴いてくれる方も、1〜2曲で去ってゆくという感じである。それでも売上げはまずまずといったところ。

 ラスト近くで見覚えのある顔があると思ったら、以前に2度もCDを買ってくださった女性ではないか。終了後に声をかけたら、「覚えていてくれましたか」と、喜んでくれた。不思議なことに、3度ともたまたま通りかかったという。
「新しいCD出ました?」と、陳列棚を目で追うので、「以前と同じです」と応じたが、そろそろ2枚目のCDを作るべき時期なのかもしれない。

 3組目のパフォーマー、ジャグリングの弥勒さんも現れたので、この日はワンステージのみで撤収することにした。デジカメ撮影ポールや看板など、改良を加えた機材はスムーズに機能した。先日自分で染めた手編みのハンチングも、この日が初披露。
 まずは慣らし運転的なチカチカパフォーマンスである。




063 チカチカ☆パフォーマンス47th
   「トラブル連発」
/2014.2.26



 2日連続となるチカチカパフォーマンスに参加。スケジュール的にはやや厳しいが、会場の空き枠の関係でこうなった。ただ、自分のペースで演れる場なので、心身への負担は少ない。
 早朝からのCTスキャンによる大腸ガン転移検査と確定申告書の提出を終えたあと、少し休んで軽めのリハをやり、ただちに会場へと向かった。定時に始めるべく、前回同様早めに家を出て、都心にもかなり早く着いたが、あいにくいつも停める格安駐車場が満車である。
 次なる候補の駐車場を順に回るが、この日に限ってどの駐車場も満車。時間はどんどん経過し、開始時間が迫ってきた。1時間200円の駐車場はあきらめ、270円の駐車場にようやく空きを見つける。これが最初の予期せぬトラブルだった。

 小走りに事務局に向かい、到着が14時。手早く手続きを済ませ、会場で設営を始めたが、途中で床の上に丸いシミを見つける。(何だろう?)と不思議に思って確かめると、何と血である。
(誰がこんな場所に…)と一瞬思ったが、よく考えると周囲には自分しかいない。あわてて見まわすと、右手小指がざっくりと割れ、血が滴っていた。これがこの日2度目の予期せぬトラブル。
 あまりに急いで機材を組んだため、どこかに引っ掛けてしまったようだが、痛みの自覚は全くない。しかし、血は止まらないので、テッシュと機材補修用のビニルテープをきつく巻いて応急処置。床の汚れも水とテッシュでていねいに拭きとった。

 設営終了後、ただちに歌い始めた。時計はすでに14時20分近く。完全に出遅れている。動揺が歌に出ないよう自分を落ち着かせたが、普段のペースとは言いがたい。出だしの数曲は調子が悪く、気の動転がやはり歌に現れてしまったかもしれない。
 この日は先日作りなおしたストリート専用の小型椅子を持参し、久しぶりに試すつもりでいた。姿勢が低いので通りから見下げる感じになり、人が集まりやすのでは…?と期待したが、結果として集客に大きなな変化はなかった。

 第1ステージではいつものように昭和歌謡系の曲を中心に、およそ30分で10曲を歌う。


「サボテンの花」
「空港」
「恋のしずく」
「白い想い出」
「赤いスイートピー」
「年下の男の子」
「男と女のお話」
「抱きしめて」(オリジナル)
「グッドナイト・ベイビー」
「熱き心に」


 この日は前日よりもさらに集客は悪かったように思う。私の主たる聴き手である中年女性の姿が通りに少ない。年度末にさしかかり、新生活にむかう子供や夫の諸準備に忙しいのでは?と、帰宅後に妻が語っていたが、当たっていたかもしれない。
 そう考えると確かに、都心の駐車場が極端に混んでいた事情とも合致する。人の動きとは、何とも難しいものである。

 とはいいつつも、「赤いスイートピー」「男と女のお話」「グッドナイト・ベイビー」「熱き心に」などの得意曲では、かなりの人が立ち止まってくれて、売上げもそれなり。季節に応じたこの種の得意曲を、今後も少しずつ探りながら増やすことだ。

 共演の弥勒さんのステージをはさんで、15時30分くらいから第2ステージ開始。フォークを中心に、8曲を今度は立って歌った。


「サボテンの花」
「サルビアの花」
「なごり雪」
「風来坊」
「少しは私に愛を下さい」
「サクラ咲く」(オリジナル)
「さくら(直太朗)」
「東へ西へ」


 集客は前半よりもさらに減り、反応があったのは「なごり雪」「東へ西へ」の2曲くらい。睡眠不足のせいか喉の調子がいまひとつで、応急処置した右手小指が気になって、細かいアルペジオにも微妙な食い違いを感じていた。こんな日は無理に引っ張らないことだ。
 終了後に集計してみたら、売上げは1ステージのみだった前日とほぼ同じ。トラブル続きの割にマシな結果ではないかと、前向きに考えることにしよう。




064 チカチカ☆パフォーマンス48th
   「花咲くチカチカ」
/2014.3.4



 3月最初のチカチカパフォーマンスに参加。介護施設イベントで一昨日歌ったばかりだが、オーディションのある3月は会場の割当て枠が少ない。自分の裁量でやれるチカチカパフォーマンスを今年はなるべく増やしたいという思惑もあり、前日になって急きょエントリーを決めた。
 実は翌日に通算3度目となる大腸内視鏡検査を控えていた。前日から病院支給の検査食以外は食べられず、カロリーが極端に少ない。長丁場は無理と判断し、ワンステージ限定のつもりで臨んだ。

 前回、駐車場探しに奔走させられた教訓から、今回は最寄り地下鉄駅駐車場に車を停め、そこから地下鉄で都心に向かった。指定店で買物をし、3時間以内であれば駐車料金はかからない。
 ガソリン代と地下鉄代を合算すると、短時間であれば総費用に大差なく、雨や雪の心配がないので、その点ではむしろ楽である。

 今回も会場は北4条広場。車で都心に乗り込むよりも早く着いた。この日の昼枠は久しぶりに私一人だけがエントリー。予想外に会場が寒いので、持参した携帯カイロを腰に貼る。14時ちょうどに歌い始め、予定通り15時ぴったりで歌い終えた。
 前半30分は叙情的な曲を中心に9曲、後半30分は昭和歌謡を中心に8曲歌ったが、聴き手の流れが途切れるのが嫌で、途中の休憩は全く入れなかった。


《前半30分》
「カントリー・ロード」
「涙そうそう」
「仰げば尊し」
「さくら(直太朗)」
「青葉城恋唄」
「サクラ咲く」(オリジナル)
「花〜すべての人の心に花を」
「時代」
「なごり雪」

《後半30分》
「パープルタウン」
「バス・ストップ」
「ブルーライト・ヨコハマ」
「白いブランコ」
「赤いスイートピー」
「男と女のお話」
「抱きしめて」(オリジナル)
「グッドナイト・ベイビー」


 この日は全般的に手応え抜群だったが、集客のピークは前半の「花」から「なごり雪」あたり。特に「なごり雪」では通りに人が溢れるほどで、40名近くはいたように思う。「なごり雪、よかったよ!」などと、曲間で声をかけてくれる方も多数いた。
 聴き手に押されるように喉の調子もじわじわと向上。集客に伴ってCDが飛ぶように売れ、案内状も前半でなくなった。終わってから集計してみたら、過去の売上げ記録をあっさり更新していた。
 まさに「一足早く春の到来」といった感だったが、こうした背景には天候とか曜日、他のイベントとのからみなど、いろいろな要素があるように思える。「こうだからこうなる」と、簡単に推し量れないところが路上ライブの妙味か。

 反省としては、昭和歌謡でまとめた後半の集客がガタッと減ったこと。最初からずっと聴いていた方が、曲調が変わったとたん、さっと姿を消した感じだ。まあ、これはこれで仕方がない気もするが。
 内視鏡検査前日という、やや強行スケジュールだったが、短時間集中方式でも十二分にやれるという自信になった。




065 チカチカ☆パフォーマンス49th
   「第5期最終日」
/2014.3.6



 3月2度目、そして第5期最終日となるチカチカパフォーマンスに参加。今回も前日の夕方にエントリーを決めた。昼の枠がひとつだけ空いており、直前の大腸内視鏡検査結果もまずまず。体調も平常に戻っていた。
 用意された場であれば、前日夜にエントリーするなど、まず無理だが、チカチカパフォーマンスなら状況次第でそれが可能になる。
 最低限のルールは当然あるが、「自分の裁量でやれる」それがチカチカパフォーマンス最大の魅力で、体調と相談しつつ活動を進めざるを得ない今の自分の置かれた状況には、まさにピッタリの場なのだ。

 今日も最寄りの地下鉄駅近隣駐車場まで車、そこから地下鉄に乗り換えて都心に向かう、というコースを選択した。都心の駐車場が最近値上がり傾向で、安価な場所の空きが全く期待できない状況である。時間が確実に計算できて、赤字傾向の市営地下鉄に多少なりとも貢献できる手段なので、今後はこのルートを基本にしようと考えている。

 少し早めの12時50分に家を出て、事務局到着が13時35分。手続き後に会場で設営し、スタンバイが13時50分という結果だった。つまり、家を出てちょうど1時間後には歌い出す準備が整う、と考えてよい。
(家から地下鉄近隣駐車場までの渋滞はまずない)

 会場はいつもの北4条広場。会場には一番乗りしたが、3組の共演なので交代がスムーズに運ぶよう、場所は普段より1ブロック出入口に近い場所に陣取った。風が強く、気温も低めで、タイツと厚手のセーターで備える。
 14時が迫っても誰も現れず、自主判断で定時から歌い始める。およそ30分で9曲を歌う。好評だった一昨日前半の叙情歌中心の構成だ。


「カントリー・ロード」
「涙そうそう」
「仰げば尊し」
「さくら(直太朗)」
「青葉城恋唄」
「サクラ咲く」(オリジナル)
「花〜すべての人の心に花を」
「なごり雪」
「レット・イット・ビー」(オリジナル訳詞)


 この日も反応は非常によく、1曲目からすぐに人が集まってきた。全体的な集客は一昨日には及ばなかったが、手応えは抜群。最初から最後までずっと見届けてくれた方も複数いた。
 途中で演劇ユニットのTUC+KYOKUさんが現れたので、予定通りにワンステージで打ち切る。売上げも上々だった。

 TUC+KYOKUさんのステージが終わっても、3組目の弥勒さんが現れない。ワンステージで帰るつもりでいたが、会場は空いているので、急きょ2ステージ目をやることにする。
 15時から歌い始め、洋楽系の曲を中心に、およそ30分で8曲を歌う。
(※はオリジナル訳詞)


「カントリー・ロード」
「虹に消えた恋」(初披露)
「オブラディ・オブラダ」※
「イエスタディ」※
「コンドルは飛んで行く」※
「雨ニモマケズ」(オリジナル作曲)
「レット・イット・ビー」※
「ヘイ・ジュード」※


 予定にないオマケのようなステージで、過去の経験から集客が減るだろうという漠然とした予感もあり、かねてから試したかった曲、歌いたかった曲を自由気ままに歌い綴った。
 案の定、集客は極端に減り、立ち止まる人はほとんどいない状況下で、久しぶりに通りに吹く風になって気持ちよく歌った。2ステージ目はこんなふうに、集客とか売上げの心理的ノルマから解放され、気ままに歌うスタイルが合っているかもしれない。

 今年に入って8回目、第5期としては12回目のチカチカパフォーマンスだったが、数多くの回数をこなしたという実感はあまりない。それもこれも自由に演れる環境が整っているからに他ならず、パフォーマーとしてのルールを今後もきちんと守って、この環境を大事にしていきたいと思う。

 首尾よく更新のオーディションが通過できたなら、4月からは新規の活動が始まるが、来期は新しいステージの構想も頭にある。楽しみはまだまだ続く。