058 チカチカ☆パフォーマンス42th
「ハプニング連発」 /2014.1.8
今年最初のライブとなるチカチカパフォーマンスに参加。年明け早々から2年続きの大雪に見舞われたが、この日に限って気温はプラス。冬のライブとしては恵まれた陽気である。
この日の会場は北3条広場。チカホで最も大きい空間で、床置き式PAがどう機能するかを試すのが、大きな目的だった。
交流電源専用のPAを使う関係で、重い交流バッテリも持参する必要がある。PA用のスタンドは必要ないが、全機材をキャリーカートにしばりつけると、やはり相当の重さである。駐車場から会場までの歩道には雪が降り積もり、キャリーカートを引くのにかなり手こずった。
10分前に会場に着いたが、すでに親子ピエロのほそぴぃ&はるぴぃさんが設営を終えていた。私は2番手としてやることになる。
20分くらいでセッティングを終えたところに、この日のもう一人のパフォーマーである鼻笛の互久楽さんがやってきた。以前からの顔見知りで、ここで新年の挨拶を交わす。
ぴったり14時30分から第1ステージ開始。「冬の歌」という切り口で、以下の7曲を24分で歌った。
「白い冬」
「虹と雪のバラード」
「冬のリヴィエラ」
「白い想い出」
「サボテンの花」
「寂しくなんかない」(オリジナル)
「熱き心に」
正月も終わり、穏やかな気候とあって人通りは多く、条件は悪くない。1曲目から立ち止まってくれる人がかなりいた。
一気に人が増えたのは、4曲目の「白い想い出」から。50年前にダーク・ダックスが歌った、かなりマニアックな曲で、正直いって苦し紛れの選択である。しかし、それがなぜか受ける。最近あまり歌っていない叙情歌系の曲だが、歌ってみるものだ。
続く「サボテンの花」でまた人がどっと増え、一気に20名を越す。途中からストリートではめったに出ない手拍子が自然発生して驚いた。ノリのいい曲であることは確かだが、不思議なことが続けて起きるもの。
その勢いで、めったに歌わないオリジナルの「寂しくなんかない」を歌ったが、幸いなことに場を去る人はほとんどいなかった。だが、間奏で突然ピックが割れてしまうというアクシデント。
いつもなら咄嗟に持ち替えて別のエッジを使うが、割れた部分が弦に挟まって、それができない。やむなくピックをいったん捨て、爪でストロークしながら、わずかな休符を見つけて、譜面台に常備してある予備ピックを取って弾き続けた。
この間、ほんの一瞬。あとで互久楽さんに打ち明けたら、聴いていて気づかなかったそうだ。いわゆる「ゴマカシ技」だが、乗っている流れを中断せず、場をさばけたことに満足したい。
他の2組のパフォーマンスをはさみ、16時2分前から第2ステージ開始。みなさん時間厳守で入替えもてきぱきとスムーズなので、予定よりも早め早めに始められる。
「ドラマの挿入歌」という切り口で、23分で以下の7曲を歌った。
(※は初披露)
「二人の世界」
「きみの朝」※
「空も飛べるはず」
「もしもピアノが弾けたなら」※
「タッチ」
「夜空ノムコウ」※
「夢想花」※
第2ステージは初披露連発で、他の曲も普段はほとんど歌わない曲ばかり。オリジナルを入れる余地はなかった。
いつものことだが、16時を過ぎると、通りを往く人の数はめっきり減る。集客にもそれは現れていて、立ち止まる人はごく少なかった。構成がやや若い人むけであったことも影響していたかもしれない。
最も反応がよかったのは、初披露の「もしもピアノが弾けたなら」。かなり練習して力を入れたはずの「夜空ノムコウ」「夢想花」の反応がいまひとつで、やや拍子抜け。期待してなかった曲が、思いがけず受ける。得てしてこんなものである。
この日売れたCDは第1ステージでの1枚のみ。MCでは全く告知せず、並べておいただけなので、これまたこんなものか。「床置き式PA」が使えるメドがたったのが、この日最大の収穫であったかもしれない。