イベントライブ顛末記


北24条市電前Live・18th /2025.9.21



 2ヶ月ぶりに区内市民広場での自由参加型路上イベントに参加。5〜10月の第3日曜開催と決まっているが、前回は雨で流れた。
 今回も前日までの予報が雨で、2回続きの雨天中止か?と思われたが、当日未明までの豪雨が午前中で奇跡のようにあがった。

 前回と同じく、自宅から車で直接会場に向かう。最寄り駐車場に停めて11時10分に会場入りすると、閑散としている。
 しばらくして代表のMさんが現れ、エントリー表の1番に記入。続けて私が2番で記入した。こんなに早いエントリーは初めてだ。

 その後も参加者の出足は鈍く、6組ほどで止まった。常連参加者数名の姿が、なぜか見えない。1週間前の地元紙日曜版に今回の街作りイベントが2ページにわたって大きく取り上げられ、参加者増が予想されたが、雨予報が影響したか?

 締切り直前になってパタパタと参加者が増え、最終的に10組がエントリーした。普段よりは少なめだが、数としてはまずまず。

 直前まで晴れていた空模様が怪しくなってきて、急きょ10分前倒しして始めることになる。
 トップは不動の代表Mさんによるサキソフォン独奏。エントリーが少なめで持ち時間に余裕があり、珍しく洋楽を3曲披露した。
 参加者の内訳は、弾き語りが5組、楽器演奏が3組、ボーカルが1組、ダンスが1組。弾き語りは全員がギターで、演奏が連続しないよう、代表のMさんが腐心した様子。

 私の出番は3番と早め。昼食抜きで歌うことにし、12時20分くらいから「夢」をテーマに3曲を歌う。

 「夢の途中」(J-POP)
 「ビューティフル・ドリーマー(夢路より)」(クラシック)
 「夢想花」(J-POP)

 2番目のボーカル歌手が歌い始めたとたん、急に雨が落ちてきて、参加者の多くが路面電車内に退避した。雨雲レーダーで確認すると、数分でやむ気配。譜面に透明プラカバーをつけて準備したが、私が始めるころには予報通りやんでくれた。
 エントリー数が多い場合は2曲でやめるつもりが、久しぶりに用意した3曲全てを歌うことに。J-POPの谷間となる2曲目にクラシックを配置できるのは、メリハリの面でありがたい。

 このところの天候不順のせいか喉の調子がいまひとつで、雨よりも喉の不調で不参加の可能性さえあった。黒豆茶や蜂蜜大根、のど飴や漢方薬など、あらゆる事前対策を施して、どうにか人前で歌える状態まで持ち込んだ。おかげで喉は70%ほどまで回復。

 雨はやんだが風が強くて冷たく、ジャンパーは着たままで歌った。加齢に伴って自律神経機能が衰えているのか、気候変動についていけない自分が悲しい。
 会場は終始30名ほどの入り。全体的には守りのライブで、あまり余裕なく進んだが大きなミスはなく、10分ほどで無難にまとめた。

 その後、昼食のサンドイッチを食べつつ珈琲を飲み、他の参加者の演奏を堪能する。
 今回はプロかそれに近い参加者が複数いて、レベルが高かったように思える。聴き手としては得をした。

 その後雨が降り出す気配はなく、14時15分で全員のパフォーマンスが終了。自宅帰着は15時5分と、これまでになく早かった。
 今年のイベントは来月がラストとなったが、10月は低温が予想され、参加するかどうかは自分の体調と相談して決めたい。


 

北24条市電前Live・19th /2025.10.19



 今季最後となる区内市民広場での路上イベントに参加。屋外会場の宿命で、暑さ寒さや風雨の影響を受けやすく、開催は5〜10月の雨が降らない日に限定されている。その「天まかせ」の部分が魅力と言えなくもない。
 今年は8月が雨で流れ、計5回の開催となった。私は6月が多忙で参加できず、今回が今年4回目。参加率としてはまずまずか。

 雨の予報もあったが、幸いに晴れた。しかし気温は10度前後と寒く、昨年同時期の経験をふまえて、セーターやマフラー、インナータイツにカイロ等々、厳重な防寒対策を施した。
 10時40分に車で出発し、会場到着は11時10分。今年ラストとあってか集まりは悪くない。私のエントリーは12番目で、締切りの11時半までに計15組がエントリーした。

 定刻通りに12時からイベント開始。私の出番は早めの5番である。最後なので、いつもトップを務める代表のMさんは大トリで?との話もあったが、結局いつも通りのオープニングとなる。


 参加者の内訳は弾き語りが10組と突出していて、すべてがギター系。楽器演奏が3組、マジック1組、ダンス1組。エントリーが前回より5組多く、気温が低くて時折小雨がパラつく陽気とあってか、大半の参加者が2曲のみの演奏となった。
 あっという間に出番がやってきて、12時40分から歌い始める。参加者数が読めず、考えたすえに3曲と2曲の全く異なるセットを用意した。
 参加15組と確定した時点で3曲セットは難しいと判断。「抱きしめて」をテーマに、およそ10分で2曲を歌う。

 「サヨナラ模様」(フォーク)
 「抱きしめて」(昭和歌謡系オリジナル)

 腰痛は小康を維持していたが、寒暖の変化で喉の調子はいまひとつ。黒豆茶やのど飴で調整したが、特に1曲目で声枯れを自覚した。
 2曲目で多少持ち直し、出来としては60〜70%程度。悪条件下で致命的なミスはなかったので、よしとしたい。

 出番が終わってようやく緊張から解放され、珈琲と共にサンドイッチを食べつつ、他の出演者の演技を楽しむ。
 オーディエンスは参加者を含めて30名ほどと、寒い割にはまずまず。気温は11度までしか上がらなかったが、時折顔を出す陽光に救われた。昨年は寒さに耐えきれず、広場横にある展示電車内に逃げ込んだものだが、今年はずっと外の椅子でイベントを見届けた。


 ラストの女性7人によるベリーダンスで賑やかに締めくくり、14時45分に今年の全予定が終了。大きな事故もなく、無事に終えたことが何よりだった。
 代表のMさんによる挨拶と共に、来年も同じ要領でイベントが継続される旨が宣言された。縛りや責任が軽い自由な場で、現状の自分には向いている。今後も極力参加したいと考えている。


 

伊藤ギター音楽教室・演奏交流会 /2025.11.30



 知人が運営するギター教室の演奏交流会に参加した。主宰者のIさんは息子と同年代の方で、13年前にツイッターで参加者を公募していたカフェコンサートで知り合った。
 以降、定期的にカフェコンサートに呼ばれるようになり、その後Iさんがギター教室を自宅で開くことになった際にアドバイスするなど、細いが確かな交流が続いていた。

 教室の生徒に一般参加者を交えた演奏交流会が6年前に初めて開催され、私も参加して盛況だったが、直後にコロナ禍が発生。長い自粛期間を経た今回、ようやく2度目が実施される運びとなった。
 会場はやや離れた市内地区センター。時期的に悪天候を懸念していたが、幸いに晴れて車移動での不安はない。40分ほどで到着した。

 問題は30台限定の駐車場で満車の可能性があり、近隣の格安駐車場サービスを事前に数カ所調べておいた。
 運よく4台の空きがあってすんなり駐車。開場時間ちょうどの13時15分に部屋に入ると、すでに20名ほどの参加者が音合わせに励んでいる。早めの入場が可能だったらしい。

 出る直前に自宅でリハは済ませてあり、チューニングを確かめるだけで準備は終了。予定ぴったりの13時35分に演奏会は始まった。

 参加者は14組で、教室の生徒が11組、一般参加が3組という内訳。まず4組のギターインストがあり、休憩をはさんで5組のギター弾き語り、再び休憩をはさんで5組のギターインストという3部構成である。
 トップは10歳前後の男の子2人によるギターインスト。主宰者の息子さんで、ルパン三世のテーマを巧みに披露してくれた。教室には子供の生徒も多く在籍する。

 その後、年齢や性別、習熟度がほどよく入り混じった参加者の演奏が続く。ジャンルはXmasソングからクラシックまで多彩。
 3番目に演奏した同年代と思しき男性が「来年70代になります」とコメント。その後「68歳です」と自己申告する方もいた。女性参加者の年齢は不明だが、おそらく私が突出した最高齢参加者だった。


 10分の休憩時に、持参したPAをステージにセットする。過去に小規模会場で何度か使っているヤマハの小型PAで、音は安定している。
 いつも通り本体はカメラ三脚に固定し、マイクスタンドは譜面台利用の自作簡易型を使用。電源ケーブルは5m×2本をつないだ。

 ギターインストは全員が生演奏で、マイク使用は私だけかと思いきや、ギター弾き語りの女性2名がマイクを使いたいという。
 会場にPAはなく、私のPAを使ってもらうことになる。セッティングと音出しのチェックは私が担当。まずまず問題なくやれた。

 ギター弾き語りのラストは私で、電子譜面掲載のタブレットPCを素早くセット。Iさんが出演の経緯を簡単に紹介してくれ、MCでは演奏経歴と年齢を告げる。持ち時間10分の範囲内で2曲を歌った。

 「空も飛べるはず」(スピッツ・J-POP)
 「君をのせて」(井上あずみ・アニメ)

 参加は10月中旬に決まっていたが、選曲には悩んだ。聴き手(演奏者)の年齢層が幅広いことは6年前の参加でわかっていて、嗜好もクラシックから演歌まで多種多様。
 前回は洋楽とオリジナルで臨んだが、反応はいまひとつ。今回はオリジナルを始めとするマニアックな選曲は避け、チカチカパフォーマンスなどで広い年齢層に受けた曲で構成した。

 他に候補に残ったのは「桃色吐息」「アメイジング・グレイス」「コンドルは飛んで行く」「限りない欲望」等々。結果として歌った2曲はいずれも好評で、終了後にも声をかけられたほど。選択としては間違ってなかった。
 演奏キャリアからしてミスは許されないと自覚したが、気負わずに平常心でやれた。腰にはコルセットを装着し、黒豆茶や漢方薬での喉調整もうまく運んだ。ゲスト的な立場での役目は果たせたと思う。

 休憩をはさんで第3部に突入。第1部と同じギターインストだったが、ここではキャリアを積んだ方が中心だった。

 秀逸はラストのギター四重奏「なごり雪」。主催のIさんを中心とするギター指導者による合奏で、分担パートのバランスが絶妙。ギターで表現した降る雪の様子が目に浮かぶようだった。
 アレンジをどうしたのか終了後に確かめたら、Iさんのオリジナルだそう。生徒さんからも「さすが先生」と、称賛の声が相次いだ。

 ライブ終了は16時10分あたり。前回に比べてライブが長引き、交流の時間はあまりなかったが、機材の多くは第3部前の休憩時に片づけてあり、参加者と短時間だけ言葉を交わす。
 外に出ると日はすでに落ちている。事故が起こりやすい時間帯を慎重に運転し、1時間かけて無事に帰着した。

 夜にIさんから「生徒さんも私も、よい刺激になりました。次回もぜひに」と、お礼のメールが届く。好評なので、来年からは年1回ペースで実施したいとのこと。
 人前で歌うのは75歳で卒業のつもりでいたが、2曲なら負担も少なくて責任も軽く、まだやれそうな気はする。体幹の維持に努めつつ、継続参加を目指したい。