白石イベント広場・チカっと叙情歌サロン 03rd
「少なくても熱い」 /2018.6.25
白石区役所まちづくりイベント広場での「チカっと叙情歌サロン」3度目を実施した。昨秋の紙芝居とのコラボ企画を含めると、広場で歌うのは今回で4度目。
4月から広場を借りる際のルールが変わり、過去に実績があるグループ(個人)は事前審査が簡略化され、借りやすくなった。
椅子があるので聴き手が落ち着けて、滞在時間も長い。広場の使用料は無料で、駐車場も5時間までなら無料扱いとなる。他の街づくり系イベントと比べ、歌う側にとって好条件が多い。
投げ銭やCD販売、ライブ告知等の営利行為は禁じられているが、その種の見返りを一切期待しない立ち位置なら、競合相手が少ないという利点にもつながる。
今回は13時から16時まで長めの時間帯を申請し、原点に戻ってソロでの企画とした。ライブ開始はキリのいい13時30分とし、終了を早めの15時とする。
いつものように妻を伴って、12時に家を出る。25分で白石区役所に着き、まず持参の昼食をとる。その後保安センターで使用手続きを済ませ、12時50分には広場に入った。
13時までトイレの位置などを再確認したが、広場のある地下2階にトイレはなく、ひとつ上の地下1階にもなかった。広場から通ずる地下鉄駅のトイレを探したら、案外近い位置にある。同じフロアーに相当するので、混雑するエレベーターで1階に上がるより、こちらが便利かもしれない。
13時ちょうどに倉庫の鍵を開け、椅子を出す。基準の椅子位置を決め、残りの椅子並べは妻にまかせた。そうするうち、広場ボランティアと事務局担当の方も現れる。
機材の設営を同時に始めたが、前回から100V電源が使えるようになり、設営が少し楽になった。今回初めて小型の手元スピーカーをモニタ代わりにマイクスタンドに装着した。前回、会場の騒音規制値を5曲目で超えてしまったので、音が聞き取りやすいようにとの配慮だった。
開始5分くらい前までに知り合いを中心に、10数人の方が集まってくれた。13時30分ちょうどにライブ開始。前半40分は私のセレクションで11曲を歌う。
「時の過ぎゆくままに」
「サンタルチア」
「黄昏のビギン」
「君をのせて」
「亜麻色の髪の乙女」
「森の記憶」(オリジナル)
「ダイアナ」
「雨が空から降れば」
「空港」
「少しは私に愛を下さい」
「アビーロードの街」
他のリクエスト系サロンの場と同様に、フォーク系や昭和歌謡系の曲が好まれる場なので、それに沿った構成とした。演歌は1曲のみで、洋楽系が2曲。
聴き手が固定化される傾向にあり、マンネリ回避策として初めてオリジナルを歌ったが、事前のMCで曲の趣旨を告知したこともあってか、手応えは非常によかった。先月のカフェライブでも試みたが、アクセントとしてならオリジナルも充分通用する。
上旬に歌った地域カフェでは「雨」をテーマに前半を構成したが、かなりの手応えを感じたので、同じ趣旨で4曲を転用。聴き手の重複はないので、同じ曲でも問題はない。こうした似た傾向の場でのテーマや曲の転用は、今後も上手に取り入れたい。
10分の休憩をはさんで、後半開始。この日は気温がかなり低く、小雨もパラつくあいにくの天気。広場横を通り過ぎる人の数が普段よりもかなり少ない。通りすがりに席に着く客がほとんどなく、休憩中に自ら席を回ってリクエストを募った。
(リクエストだけで後半を歌うのは難しいかも…)との不安からだったが、結果的に10曲を超えるリクエストがすぐに集まり、構成に問題はなかった。
14時22分くらいから始め、およそ40分で12曲を歌う。(全てリクエスト)
「万里の河」
「アメイジング・グレイス」
「長崎の鐘」
「硝子のジョニー」(初披露)
「ウナ・セラ・ディ東京」
「花の首飾り」
「落陽」
「星影のワルツ」
「for you…」(初披露)
「ダニー・ボーイ」
「ダスティン・ホフマンになれなかったよ」
「グッド・ナイト・ベイビー」
1曲目の「万里の河」で、事務局の方から音量制限(最大80dB)をわずかにオーバーしているとの指摘がある。
前回も同様の指摘があったので、PAの音量はスタート時からかなり絞ってあったが、前半に連発した叙情系の曲で音量をやや上げたのがまずかった。絶叫系の曲は要注意で、曲調を自分で選べないリクエストの場合、問題になりやすい。
曲ごとに音量を調整するのも面倒なので、以降危なそうなフレーズはマイクから50センチほど遠ざかり、ほぼノーマイクの感覚で歌った。
なるべく多くのリクエストに応えるべく、後半のMCは曲紹介程度にとどめて、トントンと歌い進む。2日続きのライブの割に声はまずまず出て、これといったミスもなかった。
時間等の都合で「冬のリヴィエラ」「マイ・ウェイ」が歌えなかったが、次回への宿題としよう。
終了後、前半のオリジナル「森の記憶」で「いい曲だ!」と喝采をくれた見知らぬ中年男性が近づいてきて、「とてもよかった」と握手を求めてきた。この広場では初めてのこと。
延べ集客数は20名程度と過去3回に比べて少なめだったが、聴き手の集中度は高く、場の反応はこれまでで最も熱いものだったかもしれない。