歌酔倶楽部 ありがとう・MJ "女唄" /2008.8.31
今回で14回目となる、「居酒屋・ありがとう」の定例イベント「Musicジャンボリー」(通称「MJ」)に参加。ネットや口コミでの情報がじわじわと広がっているのか、参加者は回を重ねるたびに増え続けている。
今年からは隔月開催という大きな改変を試みたが、それでも参加者は20組の大台に今回初めて乗った。いまや北のアマチュアシンガーの大きなイベントになりつつあるのか。そのアオリで、これまでずっと「一人(一組)3曲」を守ってきたが、今回はついに「一人(一組)2曲」に限定となる。
歌う側はたくさん歌いたいのが本音だが、「歌い、そして聴く」というのがこの集まりの大きなコンセプト。開始時間をぎりぎりまで早めたとしても、もはやこの曲数が限界であろう。
今回の私のテーマは「女唄」で、最近作ったオリジナル曲がいずれも女性目線の歌。この際、過去のストック分も掘り起こし、女性目線のオリジナル曲で統一しようと考えた。

参加者が多い関係で、歌う順番は前回と同じ店側の指定である。さまざまな事情から、私は早めの5番目で、さっさと歌い終わってゆっくり聴ける、いい順番だった。
今回の大きな目玉は、この店の常連である中年女性とのコラボレーションだった。イベントには初参加の女性の心情に配慮し、早めの出番となったのであろう。
つい最近のことだが、この女性がネット上で書いた詩に、私が曲をつけた。それをまず作詞者である女性自身に朗読してもらい、直後に作曲者である私が歌おうという趣向。過去に数回自分自身でやったことがあるが、なかなか面白く、聴き手の評判も悪くなかった。
問題は女性との練習が全く出来なかったということ。本来なら一部をいっしょに歌うことも可能な曲だったが、本人に聴いてもらったのはたった一度だけ、といった有り様ではそれも不可能。やむなく、数回のメールの打合せで、前述のような無難なコラボレーション形式に落ち着いた。
当日、始まる前に店の片隅で簡単な打合せをやった。朗読を始めるタイミング(ギターのジャ〜ンの音から入る)、朗読中のギター伴奏と、そこから歌に入るタイミングなどを調整。細かい部分はアドリブで何とかしよう、ということになる。
以下、当日の構成である。
「植木鉢のそばで書かれた詩」(作詞:山下たづ子/オリジナル)
「独り」(作詞:まりりん/オリジナル)

1曲目は34年前に読んでいた「詩とメルヘン」に掲載されていた作品に曲をつけたもの。詩の求めるままに曲をつけたら、期せずして激しいロック調になった。皆無ではないが、ロック調の曲調自体が、私には極めて珍しい。練習で何度もピックを割るほど。
この日、久しぶりに座って歌ったが、これは歌い手の数の多さに配慮し、交代時間を少しでも短くするためだった。しかし、ギターを前回と違ってエレアコにしたのが、結果的にまずかったかもしれない。この日は大半の歌い手がギターはマイクどりで、エレアコは私が初めてだった。歌う前からギターの音の調整に手間どったが、1曲目を歌い始めると、なぜか途中で「まった」がかかった。
歌った本人は気づかなかったが、どうやらギターの音がボーカルに比べて異常に大き過ぎ、ボーカルが飛んでいるという。しばし調整のあと、ようやくOKが出て歌い直したが、気持ちの調整がちょっと難しかった。
幸い、2曲目は大きな問題もなく、朗読のバックに小さく入れたギターアルペジオ(実は、続けて歌う曲のコード進行と全く同じなのだった)が、朗読の終了とピッタリ一致し、曲への移行が実にスムーズに運んだ。
タマシイをこめて全力で歌ったので、かなり消耗したが、これまでこの曲を歌ったなかでは、最高の出来だった。朗読していただいた女性からも、「感激で涙がこぼれそうになった」とあとで打ち明けられた。
2曲ともオトナのオンナの曲である。そのことを敏感に察知し、あとで伝えてくれた方も別にいた。意図したものは、伝わる方にはちゃんと伝わっていたようだ。

座って歌ったのがよかったか、前回までのように「上がる」という現象は、今回に限っては皆無。座って歌うと場内があまり見通せないので、自分のペースで歌いやすいことを発見した。
7時に始まり、終了が11時半。長丁場での体力精神力の維持が不安だったが、演奏はしり上がりに盛り上がり、時間の経過をあまり感じさせなかった。特に若い新人の台頭が著しい。
来年還暦を迎える最高齢参加者の私にとって、もはや取り戻すことは不可能な世界だが、やはり若さの勢いがちょっとだけウラヤマシイ。
