脱サラ新業種提案箱  めざせ!ベンチャー


 ほんの思いつきですが、店舗や資金がなくても開業できそうな「脱サラ新業種」をつれづれに書き綴ってみることにしました。基本的に私のオリジナル発想で、実際に私がやろうとした業種も含まれています。ただし、あくまで「机上の空論」であり、市場調査や裏づけなどは一切していません。

 これを読んで実際にこの業種を試みられるのは自由ですが、十分な事前調査と下準備、総合判断が肝要と思われます。当方は一切、責任を持ちませんので、すべて各自の責任で執り行ってください。
 万が一事業が首尾よく運んだ場合、ぜひとも私までご連絡ください。「メール広場」にて、ありがたく掲載させていただきます。なお、文中の「資金」は、自宅の一室を事務所代わりに使った場合の最低限の予想必要資金です。


 =共通キーワード=

  ●あまり人がやっていないこと。
  ●誰かの「代わり」をしてあげる事業内容であること。
  ●確実な市場(ターゲット)があること。
  ●将来的に市場が先細りにならないこと。
  ●簡単に真似が出来ないノウハウか技術を蓄積できること。
  ●膨大な資金や設備、多大な原材料が不要なこと。
  ●商品の仕入れやストックが不要なこと。



フリー建築現場代人



 主に戸建て住宅の建築現場の管理を複数の工務店やハウスメーカーと契約して行う仕事。一般にこうした仕事は内部社員が行っているが、余剰人員を抱えたくない会社側の昨今の事情があるため、潜在的ニーズは高いと見る。
 一人で現場を仕切れる実務経験が必要で、「それなら自分で工務店を作ってしまう」と思うかもしれない。だが、いざ工務店を自分で興すとなると、膨大な設備投資とリスクを背負うことになる。この仕事なら、そうしたリスクは全くなく、自分の技術だけで勝負出来る。

 ●資金:50万〜100万
 ●設備:車
 ●技術、資格:普通免許(二級建築士か木造建築士があればさらに有利)
 ●必要実務:工務店か建設会社勤務
 ●適性:当然ながら、管理能力に長けていること
 ●将来性:多少の波はあっても、住宅産業は不滅です!



移動自転車修理屋



 自転車修理は普通、ユーザーが自転車屋にもちこむが、これを電話1本で受けて訪問修理してしまおうというもの。万一その場で治せない場合、ボンゴ車などに積み込んで持ち帰って修理する。
 その昔、自転車日本一周を企てた関係で、私はたいていの自転車修理は出来る。この仕事のアイデアはずっと暖めていたもので、一時は開業しようかと真剣に考えた。数年前、全く同じ発想の方が札幌市内で開業したことを知り、(やられたか!)と思った。
 器用なお父さんのいない家庭か、単身赴任世帯、独居老人、独身女性がターゲットになるだろう。雪国では仕事の激減する冬期対策が不可欠。

 ●資金:50万〜100万
 ●設備:車(ボンゴ車)
 ●技術、資格:普通免許
 ●必要実務:自転車の修理全般
 ●適性:器用であること
 ●将来性:自転車のニーズは今後とも細く長く続くはず。



ゴミ出し代行業



 世の中のたいていの手間は仕事になると考えたほうがいい。掃除や料理、買い物が代行業として成り立つなど、数十年前誰が考えただろう?それがいまや、そう珍しくもない仕事である。
 そこでたぶんまだ誰もやっていないであろう新業種、「ゴミ出し代行業」である。読んで次のごとし、各家庭の毎朝のゴミ出しを代行するのである。

 契約した家庭に会社名と電話番号を印刷したシールを配布する。シール1枚の値段は50円くらいか?(分別まで任される場合は、割増にする)ゴミ袋にシールを貼り、玄関前などに出しておく。あなたはそれを朝、決められた時間にゴミ収集所に出すだけである。電話番号つきシールを使うのは、宣伝効果と他のゴミとの区別をきちんとつけるため。「ゴミのないときはシール代が浮く」というユーザー側心理にもプラス。
 高層団地やごみ収集所に遠い戸建て住宅がターゲット。前述の「移動自転車修理屋」と反対に、冬のゴミ出しの辛い雪国には、うってつけの商売。週5回で一回50円とすれば、月1000円の収入となる。200〜300軒の契約を取れば、まずは食ってゆけるだろう。

 ●資金:30万
 ●設備:車
 ●技術、資格:普通免許
 ●必要実務:なし
 ●適性:サービス精神旺盛であること、早起きが苦にならないこと
 ●将来性:ごみの分別収集は年々複雑怪奇で、わずらわしさが増大してゆくはず。



ガーデンシッター



 先日、NHKのベンチャー企業関係の番組で「うさシッター」という新業種を紹介していた。うさぎを飼っている家庭と契約し、旅行などで不在のとき、鍵を預かってうさちゃんの面倒をみてあげる代行業なのである。料金は1時間で3500円。(餌代は契約家庭の負担)
 犬の散歩を代行する仕事もあるときくから、うさシッターくらい出てきても驚くことはない。より専門知識を要求されるうさぎ1本に対象を絞ったところが勝因かな、とも思う。

 この番組を見ていて思いついた。いっそペットシッターと同じ発想で、留守中の花や木の世話を代行する「ガーデンシッター」ってのはどうだろう?本来はその道のプロである植木屋さんの仕事なのだが、植木屋さんでは手の回らない小さな鉢植え類を対象にするのだ。「自動水やり器」などという便利な製品もあるが、期間が長い場合や数が多い場合には対応出来ないし、日光に当てたり室内に入れたりの世話は、やはり勝手を知った人間でないと不可能だ。
 実は私の娘が以前アパートの一室で、ミニトマトなど栽培していた。海外旅行や帰省のときなど、水やりなどの世話が大変だったらしい。夏の帰省のときには、友人に鍵を預けて無理に頼んだそうだ。ニーズはあるのだ。
 入院などで不在になりがちな独居老人などもターゲットになるだろう。年末年始や夏期休暇などで長期不在となる会社や工場の植木もねらいか?植物を愛する人は、こうしたことにはお金を惜しまないはずだ。

 ●資金:50万
 ●設備:車(ライトバンなど)ガーデニングの道具一式
 ●技術、資格:普通免許
 ●必要実務:庭いじりや花に関する基礎知識
 ●適性:花や木を愛していること
 ●将来性:花や木を育み、楽しむ風潮は、決して一過性のものではない。



DIY代行業



 ページのあちこちにも書いてあるように、私はとても手作りが好きだ。家を訪れた知人、友人、親戚などに、「今度ウチの〜を作ってくれないかしら?」と頼まれたことは、一度や二度ではない。過去に断りきれずに私が作ってあげたものは、「台所ストッカー」「米びつ」「隙間本棚」「クレーンライト」「表札つき郵便ポスト」……など、数え出すときりがない。
 DIYはその言葉通り、本来は自分でやるものなのだが、現実にはそうはいかない場合も数多いのだ。もしかすると、これも事業として成り立つかもしれない。
 いわば、DIYアドバイザーと便利屋を発展させたようなもの。あくまで日曜大工の延長だから、その道のプロである工務店や家具職人より仕事は下手だが、その分安くて実用には充分、という位置づけである。「サンプル見本」をある程度自宅に作っておくと仕事がやりやすいだろう。

 ●資金:50万
 ●設備:車(ライトバンなど)大工道具一式
 ●技術、資格:普通免許
 ●必要実務:建築に関する基礎知識
 ●適性:手先が器用で、ある程度のデザインセンスがあること
 ●将来性:世界にただひとつだけの手作りぬくもり品は貴重。